
Interview:紫雷イオ
━━6月から2ヶ月経ちましたが、まずはNXT女子王座の戴冠おめでとうございます。WWEに入って、色々な壁を乗り越えてやっと王座を戴冠したときの心境を改めて聞かせてください。 とにかく感無量でしたね。日本では沢山のタイトルを何度も巻いて防衛してきて、正直、日本でテッペン獲った感と言うか(笑)。自分の中で納得がいく成長を遂げられたのでWWEへの挑戦という形を選択しましたが、WWE入団からタイトル獲るまでの2年という期間は長かったといえば長かったですし、たぶん見ている皆さんの方が長く感じたかもしれませんね。 でも、2年間という期間をかけた分、そのおかげでファンの方にもお祝いの言葉を本当に沢山頂けたし、WWEの関係者も私がタイトルを獲ったことを祝福してくれて。コーチとかスタッフとか他のブランドのスーパースターもツイートだったり直接だったりでメッセージをくれたし、他の団体の選手からもお祝いのメッセージをもらえました。本当に沢山の人から「おめでとう」と言ってもらえたのは、やっぱりそれくらいの苦労を積み重ねて時間を費やして2年間ひたむきに頑張ってきたからこそ、こうやって祝福してもらえるんだなって思いましたね。簡単に獲れてしまっていたら、周囲の反応もまた違っていたと思うので。 ━━日本にいたときは、常に何かしらのタイトルを持っていましたもんね(笑)。 そうですね。ベルトが体の1部みたいになってました(笑)。 WWEではそもそもベルトを獲れるか獲れないかも分からないですし、WWEの中でもベルトを獲らずに団体から去ったりプロレスを辞めてしまう人の方が圧倒的に多いですから。そういう意味でも、やはりファンの方にはベルト戴冠までの期間が長く感じたと思いますね。

※1:WWEのファンの総称
━━なかなか遠征もできない日々が続いていますが、そちらのコロナ禍での日常生活、トレーニング等はいかがですか? あまり外部のジムには行かないようになりましたね。今住んでいるマンションの中にプールやジムがあるので、そのジムに毎日通うようにしてて。エニタイムとか外部ジムのメンバーシップは持ってるんですけど、やっぱりフロリダは感染者数が多いのでまずは筋力維持よりもコロナにかからないというナチュラルなコンディション維持の方が大事かなと。少なくとも自分の手元にタイトルがあるうちは、何が何でもリスクは避けたいですね。 ━━いよいよNXTテイクオーバーでの王座戦が今週末に迫りましたが、強敵リア・リプリーを破って挑戦権を獲得したダコタへの印象は何かありますか?
Dakota Kai and Raquel González explain their alliance: WWE NXT, May 13, 2020
ダコタもね、「あの手この手ラケル」でタイトル取りにくると思うんですけど(笑)。そこはスマートに対応したいですね。でも、言うてもこのタイトルを獲った時もシャーロット・フレアーとリア・リプリーという、それこそ体格おばけ2人と戦った上でタイトルを獲ってるので、そこは冷静に自分も「Genius of the sky」として上手く華麗にかわしてタイトルを守ります。 ━━先日、前哨戦的な感じでタッグでダコタと戦いましたが、今までのダコタと比べて何か違いって感じましたか? ダコタも私と同様にスタイルを変えてきているので。それこそバズーカを手に入れたのもスタイルを変えてからですし、ラケルという存在だけじゃない何か隠した武器をまだ持ってるかもしれないし。今の彼女のスタイルになったのも最近で、そこに関しては勝負をかけていると思うので、タイトルを死にものぐるいで狙ってくると思います。しっかりと油断せずにいきたいですね。

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