


函館が舞台の心まる物語/映画『函館珈琲』予告編
公開に先立って行われたプレミア試写会&舞台挨拶には、主演の黄川田将也さん、片岡礼子さん、Azumiさん、中島トニーさん、あがた森魚さん、夏樹陽子さん、西尾孔志監督が登壇。函館出身のあがた森魚さんから「シナリオ大賞映画化プロジェクト」への思いが語られたり、いとう菜のはさんや撮影担当の上野彰吾さんの紹介も交えたりしながら、制作チームの函館への思いや、映画への思いが語られました。

Interview:Azumi × 中島トニー
――さきほど舞台挨拶を観させてもらいましたが、キャスト/スタッフのみなさんの本当に仲がよさそうな雰囲気がとても印象的でした。 中島トニー でも、それは割と隠していたよね? Azumi うん、私たちとしては隠していたんです(笑)。 ――和気あいあいとしたムードがすごく伝わってきましたよ(笑)。『函館珈琲』は函館港イルミナシオン映画祭による「シナリオ大賞映画化プロジェクト」の第一弾作品となりますが、最初にシナリオを読んだとき、どんな魅力を感じましたか? Azumi まず最初に、(実際の台本ではなく)いとう菜のはさんが書かれたシナリオそのものを読んで、そのときに「絶対にやりたい」と思ったのを覚えていますね。「佐和という役でどうですか?」と話をいただいて、2秒後には「やります!」って返事をしました(笑)。「みんな悩みを持ちながらも、それを隠すわけではなく『抱えながら生きていく』」というストーリーだったので、そこに共感を覚えたんです。私は初めてのお芝居だったので緊張はありましたけど、「これはきっと素晴らしい映画になるんじゃないか」と思えるぐらいシナリオに魅力を感じましたね。 中島トニー 僕はもともと函館に住んでいたこともあって、親戚も函館にいるので、絶対にやりたいという気持ちがありましたね。それにキャラクターが特殊で、その風変わりなひとりひとりが完璧に描かれていて、それぞれの繋がりもあって、そこが面白いと思いました。映画の中で刺激的なことはあまり起きていないけど、なぜか魅力的で、柔らかい空気が流れていて。


