
text by Qetic Ryosuke Suzuki
Interview:ランバート
——アルバム・ブックレットの冒頭に「このプロジェクトをAnela Adlihtam Anojに捧げる」とありますが、どのような人物なのですか? 私にとって、とても特別な人のことです! ——moki(『スウィート・アポカリプス』のジャケットを手がけたアーティスト)と出会ったきっかけは? ある日、mokiからメールをもらいました。「私は、仕事中によくあなたの音楽を聴いています。もしよかったら、あなたのために絵を描いてみたい」と。そこで私も彼女の絵を見てみたところ、私たちには共通するものがあると感じました。どちらも独自の世界を創造して、そこに身を潜めるのが好きなんです。 ——このアルバムにおけるmokiとのコラボレーションの方法について教えてください。できあがった曲にインスピレーションを受けて、mokiが絵を描いたのでしょうか。それとも曲作りの段階からmokiとディスカッションをしているのでしょうか。 その両方です。私たちは、世界の終末には、どこか甘美な側面があるのではないかと話し合いました。というのも、滅亡後の世界を舞台にした映画やドラマでは、つねに一筋の希望が残されていますよね。社会的な関係性においては、非常によい方向に機能するさまが描かれることが多い(たとえば『ウォーキング・デッド』では、人々がグループ内で互いを理解し合い、助け合います)。次に私たちは、このトピックに関するアイディアや素材の断片を持ち寄りました。私がmokiにタイトルトラックの“スウィート・アポカリプス”のピアノ・ヴァージョンの音源を送ると、彼女は絵を描きはじめました。その中に荒れ模様の雲が描かれているのを見て、私はそれを音楽で表現するためにドラムとホーンをレコーディングしたのです。
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オリジナル記事: 【インタビュー】オアシスからショパンまで!広大な背景を持ち琴線に触れる音を紡ぎ出す仮面のピアニスト・ランバートの正体に迫る
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