
Interview:シャルロット・ゲンズブール

Goods For The Study West 8th Street
——今回のアルバム『Rest/レスト』では、コナン・モカシンやオーウェン・パレットなど勢いのあるアーティストが多数参加しています。そんな中、サー・ポール・マッカートニーとはどんな作業でしたか? 今から7年前にポールが、一緒にランチをしてくれて、その時に、「もし、わたしに曲を書いてくれたらどんなに嬉しいか!」と言ってみたの。そしたら、少ししてからメールで曲と詞が届いたの。でも直接ポールから来たわけではなくて、アシスタントの方が送ってくれたから、本人にこれは何を思って書いた曲なのか? と聞くこともできなかった。 その時にはまだアルバムも作っていなかったから、しばらく保留状態で、その後、やっとポールにセバスチャンとレコーディングしたヴァージョンを聞いてもらったの。そして、NYに来てくれて一緒にエレクトリック・レディ・スタジオに入ったの。その時に色々と質問すれば良かったんだけど、ポールと一緒にスタジオにいることにすごく圧倒されてしまって、普通でいられなかったわ。普通にしているフリをするのが精一杯だった(笑)。 ——表題曲“Rest(レスト)”の編曲およびプロデュースを手がけたダフト・パンクのギ=マニュエル・ド・オメン=クリストとのコラボレーションは? 彼とは特別な体験だったわ。ちょうど、ケイトを失った苦しみの中で、ふらふらと混乱している時に、書き溜めていたテキストを見せたんだけど、その時は、「テキストが長すぎるので、もっと短くしないと」と言われ、最終的にはとてもナイーブな曲に仕上がったんだけど、それは、まさに、わたしが目指しているものだったの。 NYに立つ前のプリミティブな状態をそのままパッケージしたような曲で、混乱していた状態の中から生まれたとても偶然的な曲。わたしはとてもシャイなので、いつもコラボレーションがうまくいくか心配なんだけど、彼との作業はとても心地よくて、なによりもスピーディーだったの。トータル2週間で曲が仕上がって、アルバムを作るまで寝かしておいたわ。 Charlotte Gainsbourg - Rest (Official Music Video) ——4月には約7年半ぶりの来日公演を行ないますが、意気込みを聞かせてください。 今度のツアーでは、父がプロデュースしたアルバム『シャルロット・フォーエヴァー』から2曲披露するわ。このアルバムを作った時はまだ小さかったので、ステージで歌ったこともないし、テレビ出演もしなかったし、プロモーション活動も何もしなかった。その後、父が亡くなって、わたしも違うことをしたりして……今に至る。 コンサートでは、父とのデュエット曲も歌う予定だけど、他の誰かとは一緒に歌いたくないし、彼の声をかぶせるのにも抵抗があるから全部自分ひとりで歌うわ。ダイアローグもね(笑)。でも、父が隣で一緒に歌ってくれているような気がするの。だから、そこに悲しさはなくて、その逆。とても楽しんでいるし、父が書いた詩を歌えるのも嬉しくて、感動的なの。
EVENT INFORMATION
Charlotte Gainsbourg JAPAN TOUR 2018
・東京公演 2018.04.09(月) OPEN 18:30/START 19:30 六本木EXシアター スタンディング¥8,000/指定席¥9,000(1ドリンク別) ・大阪公演 2018.04.10(火) OPEN 18:30/START 19:30 IMPホール オールスタンディング¥8,000(1ドリンク別) 一般プレイガイド発売日:2018年1月27日(土) ※未就学児入場不可 詳細はこちらtext by momoko matsuzaki
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