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【インタビュー】 New Movieのあの人 中川大志&平祐奈、映画『ReLIFE リライフ』

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ReLIFE
「人生、やりなおしてみませんか?」 社会で挫折を経験した27歳のニート海崎新太(中川大志)が、1年間高校生活にタイムスリップ! 自分のような後悔をしてほしくないとやさしい言葉をかける海崎の姿と、二度とない今や青春時代を生きようとする高校生を描いた青春ファンタジー『ReLIFE リライフ』で、3度目の映画共演になる俳優の中川大志さんと女優の平祐奈さん。お互い高校生活最後としても撮影を楽しんだ様子! 27歳という実年齢の10歳年上を演じた中川さんと、無口な高校生というまったく逆の性格を演じた平さんに、挑戦した役作りのことや映画の胸キュンポイント、お互いの印象について聞きました!

Q1 それぞれ役柄を演じてみていかがでしたか?

ReLIFE とにかく「27歳の役が決まりました」ってなったときびっくりしました。まさか27歳の役をこんな年でやるとは思わなかったので。ただ僕はこういう役がやりたかったです! 舞台は現実世界ですが、すごくファンタジーであり得ない出来事が起きていく世界観がすごく好きで、映画の中で27歳と17歳の両方を表現できるのが楽しみでした。やっぱり役者って違う顔を見せれるのが嬉しんですよ。2時間の中でどちらの顔も見せれるのは演じる側としてやりがいがありました。 ReLIFE 役柄の日代が自分とは真逆すぎるキャラクターですごく難しくて……漫画原作なので原作ファンの方もたくさんいらっしゃると思うので不安が大きかったです。だけど演じていく中で、古澤監督からアドバイスをもらったり、みんなとのわきあいあいな現場に救われました。自分はよく笑う人ですが、最初の3日間くらいは笑わない役なので慣れなくて、あーと思いながら演じていたんですけど、だんだん慣れてきたら日代もかわいいなって思えてきて……だんだんと面白いな! って思っていきました。

Q2 台本から読み解く以外に役作りでしたことはありますか?

ReLIFE 27歳になることはできないので、そういう意味では研究するしかなくて。身の回りにいるそのくらいの世代の方々をよく観察するところから始めて、いろいろとお話を聞きました。その中には千葉雄大さんも含まれています! 色々聞きましたね!僕は現役の高校生だったので、高校生活の当たり前の感覚が体に染み込んでいるので、それを一度取っ払って、10年前の高校生活や学校行ったらどうなんだろうと思いました。当時どういう音楽が流行っていたのか、どういうアニメを見ていたのか、どういう遊びしたんだろうとかそういうことを聞きました。 ReLIFE 役作りノートに、漫画に書かれている日代さんのプロフィールを書いていきました。血液型や真面目だけど人に興味がなくて、悪気がないんだけど人に対して失礼なことをいうとか、笑顔の感じとか…そして漫画をコピーして切り取って、個々のシーンはこういう感情だからこういうことを言うとか、ここでは顔の表情はこういう感じとか、立ち方はこうで、カバンの持ちかたはこうとか、襟は上に出てるかとか…漫画原作だったので忠実にしたいなと思いながら、監督とも話し合おうと思ってました。一番大事にしたのは、ニタリ顔に段階があって、狩生(池田エライザ)さんに向けてのニタリ顔はこっちをあげるとか、こっちからカメラ回っているときはこっちをあげるとか、そういうことを意識しながらノートをまとめていきました。 ノートは役柄ごとにありますが、こんなに作ったのは日代ノートが初めてです! 書くのが好きで楽しくて、ノートを作っているときは早く現場に行きたいなって思っていました!

Q3 映画の胸キュンポイントや印象的なシーンを教えてください。

ReLIFE 中川さん 予告編で、雨が降っている中で日代が振り返って楽しそうに笑うところがあるんですけど、そこは初めて日代さんの笑顔を見るシーンです。ここは一番注目して欲しいシーンですね! ハイスピードカメラってこのためにあったんだって思うほど良いシーンでした。初めてのニタリ顔じゃなくて、自然に楽しくて出る笑顔はキュンキュンです!あそこは皆さんやられると思います(笑)。 平さん 狩生さんにカバンを取られたあと、海崎さんに下駄箱の前で「狩生に思いぶつけてみたら。今聞かなかったらわからないままだよ」って、海崎さんが目線を下げてまっすぐな言葉をかけてくれるシーンは胸キュンでした!

Q4 13歳から一緒に仕事をしてきて 改めてお互い成長したなと感じるところはありますか?

ReLIFE 中川さん 人としては何も変わってないです(笑)ネガティブなことを感じたことはないですね!そういう意味では良いところはすべてそのままです! でも女優さんとしてのすごい変化、僕は平さんと今回で3回目なんですけど、その成長には毎回びっくりしています! それ以外は…平祐奈としての変化は変わらないですね(笑)。このままいてほしいです!あと、見た目が大人っぽくなった! 平さん 大志くんは今回会って、こんなに面白い人なんだって思いました(笑)。すごいんですよ、マルチ! なんでもできちゃう人で。『おはスタ』で2年間一緒でしたが、そこまで心を開いている感じはなくて私は壁を感じていたんです。その時は敬語で話していて、同じ年って感じたことはなくて…ずっともう年上なお兄さんって感じでした。そこから2回一緒に映画に出演して、今回ここまで打ち解けられたのは『ReLIFE リライフ』が初めてです!こんな面白かったんだ、こんなに明るい人なんだって思いました! (笑)。

ReLIFE リライフ

2017年4月15日(土)から全国公開

出演:中川大志、平祐奈、高杉真宙、池田エライザ、岡崎紗絵、千葉雄大、市川実日子 監督:古澤健 原作:夜宵草「ReLIFE」(comico連載) 脚本:阿相クミコ 主題歌:井上苑子「メッセージ」 配給:松竹 主題歌:井上苑子「メッセージ」
詳細はこちら
オフィシャルサイトTwitterInstagram

Text: Yoshito Seino Photo: Kohichi Ogasahara

※このコンテンツは「Qetic - qetic.jp」で公開されている記事のフィードです。
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【インタビュー】 New Movieのあの人 中川大志&平祐奈、映画『ReLIFE リライフ』

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ReLIFE
「人生、やりなおしてみませんか?」 社会で挫折を経験した27歳のニート海崎新太(中川大志)が、1年間高校生活にタイムスリップ! 自分のような後悔をしてほしくないとやさしい言葉をかける海崎の姿と、二度とない今や青春時代を生きようとする高校生を描いた青春ファンタジー『ReLIFE リライフ』で、3度目の映画共演になる俳優の中川大志さんと女優の平祐奈さん。お互い高校生活最後としても撮影を楽しんだ様子! 27歳という実年齢の10歳年上を演じた中川さんと、無口な高校生というまったく逆の性格を演じた平さんに、挑戦した役作りのことや映画の胸キュンポイント、お互いの印象について聞きました!

Q1 それぞれ役柄を演じてみていかがでしたか?

ReLIFE とにかく「27歳の役が決まりました」ってなったときびっくりしました。まさか27歳の役をこんな年でやるとは思わなかったので。ただ僕はこういう役がやりたかったです! 舞台は現実世界ですが、すごくファンタジーであり得ない出来事が起きていく世界観がすごく好きで、映画の中で27歳と17歳の両方を表現できるのが楽しみでした。やっぱり役者って違う顔を見せれるのが嬉しんですよ。2時間の中でどちらの顔も見せれるのは演じる側としてやりがいがありました。 ReLIFE 役柄の日代が自分とは真逆すぎるキャラクターですごく難しくて……漫画原作なので原作ファンの方もたくさんいらっしゃると思うので不安が大きかったです。だけど演じていく中で、古澤監督からアドバイスをもらったり、みんなとのわきあいあいな現場に救われました。自分はよく笑う人ですが、最初の3日間くらいは笑わない役なので慣れなくて、あーと思いながら演じていたんですけど、だんだん慣れてきたら日代もかわいいなって思えてきて……だんだんと面白いな! って思っていきました。

Q2 台本から読み解く以外に役作りでしたことはありますか?

ReLIFE 27歳になることはできないので、そういう意味では研究するしかなくて。身の回りにいるそのくらいの世代の方々をよく観察するところから始めて、いろいろとお話を聞きました。その中には千葉雄大さんも含まれています! 色々聞きましたね!僕は現役の高校生だったので、高校生活の当たり前の感覚が体に染み込んでいるので、それを一度取っ払って、10年前の高校生活や学校行ったらどうなんだろうと思いました。当時どういう音楽が流行っていたのか、どういうアニメを見ていたのか、どういう遊びしたんだろうとかそういうことを聞きました。 ReLIFE 役作りノートに、漫画に書かれている日代さんのプロフィールを書いていきました。血液型や真面目だけど人に興味がなくて、悪気がないんだけど人に対して失礼なことをいうとか、笑顔の感じとか…そして漫画をコピーして切り取って、個々のシーンはこういう感情だからこういうことを言うとか、ここでは顔の表情はこういう感じとか、立ち方はこうで、カバンの持ちかたはこうとか、襟は上に出てるかとか…漫画原作だったので忠実にしたいなと思いながら、監督とも話し合おうと思ってました。一番大事にしたのは、ニタリ顔に段階があって、狩生(池田エライザ)さんに向けてのニタリ顔はこっちをあげるとか、こっちからカメラ回っているときはこっちをあげるとか、そういうことを意識しながらノートをまとめていきました。 ノートは役柄ごとにありますが、こんなに作ったのは日代ノートが初めてです! 書くのが好きで楽しくて、ノートを作っているときは早く現場に行きたいなって思っていました!

Q3 映画の胸キュンポイントや印象的なシーンを教えてください。

ReLIFE 中川さん 予告編で、雨が降っている中で日代が振り返って楽しそうに笑うところがあるんですけど、そこは初めて日代さんの笑顔を見るシーンです。ここは一番注目して欲しいシーンですね! ハイスピードカメラってこのためにあったんだって思うほど良いシーンでした。初めてのニタリ顔じゃなくて、自然に楽しくて出る笑顔はキュンキュンです!あそこは皆さんやられると思います(笑)。 平さん 狩生さんにカバンを取られたあと、海崎さんに下駄箱の前で「狩生に思いぶつけてみたら。今聞かなかったらわからないままだよ」って、海崎さんが目線を下げてまっすぐな言葉をかけてくれるシーンは胸キュンでした!

Q4 13歳から一緒に仕事をしてきて 改めてお互い成長したなと感じるところはありますか?

ReLIFE 中川さん 人としては何も変わってないです(笑)ネガティブなことを感じたことはないですね!そういう意味では良いところはすべてそのままです! でも女優さんとしてのすごい変化、僕は平さんと今回で3回目なんですけど、その成長には毎回びっくりしています! それ以外は…平祐奈としての変化は変わらないですね(笑)。このままいてほしいです!あと、見た目が大人っぽくなった! 平さん 大志くんは今回会って、こんなに面白い人なんだって思いました(笑)。すごいんですよ、マルチ! なんでもできちゃう人で。『おはスタ』で2年間一緒でしたが、そこまで心を開いている感じはなくて私は壁を感じていたんです。その時は敬語で話していて、同じ年って感じたことはなくて…ずっともう年上なお兄さんって感じでした。そこから2回一緒に映画に出演して、今回ここまで打ち解けられたのは『ReLIFE リライフ』が初めてです!こんな面白かったんだ、こんなに明るい人なんだって思いました! (笑)。

ReLIFE リライフ

2017年4月15日(土)から全国公開

出演:中川大志、平祐奈、高杉真宙、池田エライザ、岡崎紗絵、千葉雄大、市川実日子 監督:古澤健 原作:夜宵草「ReLIFE」(comico連載) 脚本:阿相クミコ 主題歌:井上苑子「メッセージ」 配給:松竹 主題歌:井上苑子「メッセージ」
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Text: Yoshito Seino Photo: Kohichi Ogasahara

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【インタビュー】「そこに安住はしたくない」WOOYOUNG(From 2PM)が最新作で示した“バランス感覚”

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WOOYOUNG(From 2PM)
K-POPグループの中でもトップ・クラスの人気を誇りながら、現在はグループとしての日本での活動を一旦休止することを発表している2PM。そのメンバーのひとりWOOYOUNGが、日本でのソロ2作目となるミニアルバム『Party Shots』を完成させた。 全編セルフ・プロデュースとなる今回の作品のタイトル曲“Party Shots”は、軽やかなR&B/ファンク・チューンだった15年のソロ・デビュー曲“R.O.S.E”とはまた異なり、現在のUSシーンを席巻するトラップやEDMの要素を取り入れたパーティー・チューン。 また、作品の全編には古今東西の様々なサウンドも顔を出し、アイドルとしての顔とマニアックな音楽リスナーとしての顔が絶妙なバランスで作品に詰め込まれている。今回はそんな作品について、そして彼のエンターテインメント観について話を聞きました。

Interview:WOOYOUNG(From 2PM)

——2PMとしての日本での活動は一旦休むことになりましたが、こうしてソロ作が届けられたことはファンにはとても嬉しいことだと思います。今回のソロ2作目を出すにあたって、WOOYOUNGさんはどんなことを考えていましたか? おっしゃる通り、2PMとしては当分の間日本で一緒に活動することはお休みすることになったので、ひとりでソロをやることへのプレッシャーや、ファンのみなさんの期待にちゃんと応えられるだろうか、という緊張を感じていました。そのプレッシャーは今もあって、「みなさんの期待に応えられるものになっている」と、毎日呪文のように唱えているところですね(笑)。 ——(笑)。今回のタイトル曲“Party Shots”は、ソロ・デビュー曲だった15年の “R.O.S.E”とは随分音楽性が変わっていますね。おそらくWOOYOUNGさんの今の興味が反映されていると思うのですが、この曲はどんなアイディアで生まれたものだったんですか? 今回は「どうしたら思い切り楽しんで遊べるか」「どうしたらノリノリの曲が作れるか」と悩んだ結果、EDM的な要素や、(トラップを含む)ヒップホップ的な要素、インド的なサウンドも取り入れて楽曲を作りました。歌詞の内容も一見バラバラで、繰り返される単語は「Party Shots」だけ。そういうとりとめのない中で、いかに思い切り遊べるかを考えましたね。「これからエンドレスなパーティーがはじまるよ」というエネルギーを表現した曲です。 ——そもそも、今回パーティー・チューンを作ろうと思ったのはなぜだったんでしょう? 前回の“R.O.S.E”はソロとしての初シングルだったので、少年の感性をみなさんにお見せしたいと思っていました。でも今回は、楽曲の「ノリ」やクレイジーにパーティーに興じるような、そんな少年性を表現してみたいと思っていたんです。だから、すごく攻めている感じがあるかもしれないですけど、ジャケットも含めてところどころ可愛さのようなものも入れつつ、それがあまり異質に見えないように作っていきました。ソロ2作目ということで、前回とは完全に違うものが作りたかったんですよ。僕はポップスをやっているわけですから、もちろん聴いてくれる人のことを考えずに音楽を作ったりはしません。でも、それをベースにしつつ、最大限エネルギッシュな音楽を作ってみたいという気持ちでした。 WOOYOUNG (From 2PM) 『Party Shots』ミュージックビデオ
——今話していても、WOOYOUNGさんはどこか落ち着いた雰囲気のある人ですよね。そんなWOOYOUNGさんのソロ曲が“Party Shots”だというのはとても面白いです。もちろん、今回の作品を全部通して聴くと、色々な表情が収められているわけですが(笑)。 (笑)。普段はこうして真面目な話をするのが大好きですが、ステージに立つときは、そういうものだけではない僕の姿を見せたいと思っているんですよ。爆発して何かが弾けるようなパフォーマンスや、限界を感じさせない体の動きや叫びを表現したい。一方で、2曲目の“Where is She”はオールド過ぎず、かといってあまり未来的過ぎもしない王道のR&Bですね。この曲は「Where Is She」というキーワードに合うよう曲を考えていきました。歌詞では「なぜ愛した彼女が離れていったのか」「なぜ僕は彼女を愛したのか」。この問いを前に、答えを見つけられずにいる男の心情を表現しています。最初は好きになった理由を語っていて、2番では同じ理由で気持ちが変わっていく男の気持ちを描いていますよね。その混乱した心境を歌詞として整理するのが大変だったので、歌詞は苦労しました。周りの方には「この曲がシングルの方がいいんじゃないの?」と言われます(笑)。ただ、僕としてはチャレンジングに“Party Shots”をタイトル曲にしたかったんですよ。次の“Going Going”は好きな人ができたときの気持ちを表現した曲。それを痛快な、開放感がある雰囲気で表現したいと思いました。それでニュージャック・スウィングの要素を取り入れたり、ファンキーなビートやサウンドを入れています。イメージとしては、一緒に車に乗ってドライブをして、海で叫んだり、海風に当たったりしているような、そんな雰囲気ですね。 ——シンセの音が心臓の鼓動を連想させますね。そして次の“Chill OUT”は、ジュークやフットワークのようなビートとソウルフルでジャジーなトラックが合わさっていて、チャンス・ザ・ラッパーの曲に通じるような雰囲気も感じます。 ああ、チャンス・ザ・ラッパーは好きで聴いていますよ。それに、僕の周囲にはDJをしている友達や先輩たちがたくさんいるので、その影響で僕も趣味で家でスクラッチをしているんです。一緒に曲作りをしてくれた方が、そういった僕の好みやスタイルをよく知ってくれていて、その雰囲気を上手く生かしてくれました。僕はいつも「どうすれば人に癒しを与えられるのだろうか」と考えていて、でも、現代というのは本当に忙しないですよね。そんな中でも「少し肩の力を抜いていこうよ」「休みながらいこうよ」というのがこの曲のテーマです。サウンド的にはヒップホップや、オールドスクールなスクラッチも入っていて、仕事帰りに友達と一緒にジャズ・バーに来たかのような雰囲気もあると思います。“波”は、このミニアルバムの中に「必ずバラードを一曲入れたい」と思って作った曲。1曲は僕の感性を歌い上げるような、感情や感性でメロディを伝えるような曲を入れたいと思っていました。それで、この曲だけはあえて日本語の曲名にして、その気持ちを表現しています。一方、“想像してみて”はもともと(2PMの2016年のツアー)<GALAXY OF 2PM>のオープニング曲で、このツアーは僕にとって本当に印象深いツアーでした。それもあって、ソロのステージでもこの曲を披露したいと思ったんです。それが今回のバージョンを作った理由ですね。映画『ジャングルブック』や映画『アバター』のサウンドトラックのように、森や林を連想させるものに焦点を当てて作っていきました。僕は映画音楽も大好きなんですよ。 ——今回の『Party Shots』には、本当にWOOYOUNGさんの色々な表情が詰まっていますね。中でも、今回のミニアルバムが完成するまでに重要だった曲というと? それはやっぱり、“Party Shots”ですね。今回、一番最初に作った曲が“Party Shots”でした。この曲ができあがったとき、「すごくいいものができた」という自信を持てたので、それから作った楽曲は、ただひたすら楽しみながら作業することができました。 ——ソロ活動を重ねていくにつれて、2PMとしての活動との違いがどんどん分かってくる面もあるかと思います。その辺りについてはどう感じていますか? まず、僕にとってグループで活動できているということは、本当に大きなことでした。もしも最初からソロでずっと活動していたら、自分で全部を成し遂げたような気持になっていたと思うんです。自分が優秀だから、自分がかっこいいから、という考えをもとに価値観が形成されて、その価値観にとらわれていたような気がします。でも、チームで活動したことで、相手への配慮や「譲る」という気持ちの大切さを知ることができた。みんなで何かを作っていく作業は、相手の意見に耳を傾けて、「自分の考えだけが正解ではない」ことを知る作業ですよね。それがチームの絆を深めて、チームの力になっていく、もっと自信を持って堂々とやっていくことができる。それを学びました。一方で、ひとりで活動するのは、それとはまったく違う魅力があるものですね。どちらが大変かという話ではなくて、その両方でどんな学びの違いがあるのか、ということが大切だと思っています。

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オリジナル記事: 【インタビュー】「そこに安住はしたくない」WOOYOUNG(From 2PM)が最新作で示した“バランス感覚”

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【インタビュー】ジャジーでグルーヴィーなサウンド+生々しいラップ!唾奇×Sweet William『Jasmine』を語る

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唾奇×Sweet William
沖縄出身の唾奇は、その独特な言葉選びのセンスと自身の人間性を曝け出すことを厭わない「生身」のラップの強烈さによって、ここ数年徐々に注目度を高めてきたラッパーだ。そして、トラック・メイカー/プロデューサーとしてここ数年、自身名義の作品も含めると膨大な数の楽曲を世に送り出してきたSweet Williamもまた、次世代ヒップホップ・プロデューサーの注目株として、年々その名がシーンに広まってきている男。 そして、Pitch Odd Mansionというクリエイター集団のメンバーであるこのふたりが、唾奇×Sweet William名義でアルバム『Jasmine』を完成させた。ジャジーなグルーヴが強いSweet Williamのサウンドと唾奇の生々しいラップ。2017年上半期最注目な日本語ラップ・アルバムを産み出した彼らに、ふたりがリンクした経緯や『Jasmine』について、大いに語って頂いた。

Interview:唾奇×Sweet William

唾奇×Sweet William
左から:Sweet William、唾奇
——唾奇君は沖縄出身で、現在も沖縄に住んでいますよね。で、Sweet William君は神奈川に住んでいるとのことですが。 唾奇 那覇市の中心のエリアですね。那覇市の国際通りっていう、観光客が集まる場所の裏側あたりに住んでます。 Sweet William 僕は、元々名古屋に住んでたんですけど、今は神奈川ですね。 ——そうすると、地元はまったく異なるわけですよね。どのようにして知り合ったんですか? 唾奇 僕が働いてたバーがあるんですけど、その店でSHUREN THE FIRE(北海道を拠点に活動するラッパー。2003年に〈THA BLUE HERB RECORDINGS〉から『My Words Laugh Behind The Mask』でアルバム・デビュー)をかけてたら、大学の卒業旅行で沖縄に来てたウィルさん(Sweet William)が店に入ってきて。 Sweet William 国際通りを歩いてたらSHUREN THE FIREが流れてるお店があって、「ここしかないっしょ!」って思って入ったんです(笑)。 唾奇 そこで連絡先を交換したんですよね。その後に自分がやっていたクルーのデモを彼に送ったりして。 唾奇×Sweet William ——ふたりの中でターニング・ポイントになった楽曲は? 唾奇 “Same As”(唾奇,IO&YOUNG JUJU)と“一陽来復 feat. CHOUJI,唾奇”(CHICO CARLITO)が、僕にとっては分岐点だったのかな、って思いますね。それまでは東京に来ても「沖縄が地元のヤツ」ぐらいな認識だったけど、このあたりの曲が出た辺りから関係者の人とかとも話をする機会が増えた。MVの再生回数とかも、自分で作った曲と比べるとケタ違いだったし。 Sweet William 僕もその辺りの曲は大きかったんですけど(前述2曲ともにSweet Williamがプロデュースを担当)、僕のアルバム『Arte Frasco』収録曲の“Sky Lady feat. Jinmenusagi, Itto & kiki vivi lily”も結構大きかったですかね。自分名義の作品で大きく展開した作品はあのアルバムが初めてだったし、あの曲がMVになっていろんな人に観られたり、自分の曲がミックスCDに入ったりとか、そういうことはそれまでなかったんで。 ——そうした楽曲制作を経て、ふたりの共作となる『Jasmine』の制作に至るわけですね。お互い、相方のどんな部分が自分にフィットすると思いますか? 唾奇 俺、結構ラップで暗いこととかネガティヴなことを言うじゃないですか。でも、Sweet Williamのビートだと、自分が言ってることが良い意味で軽くなる、というのが一番あるかな。僕がこのリリックをそのまま暗いビートでやってたら、曲のイメージも変わっちゃうと思うんですよ。僕自身、書いてることはネガティヴでも実際はめちゃくちゃ適当な人間で。『軽く聴き流してくれ』ぐらいな気持ちで書いてるし、別に重たい気持ちで書いてるワケでもないんで。 ——『Jasmine』というアルバム・タイトルにはどんな意味合いが込められているんですか? 唾奇 こっち(東京)の人も普段、お茶を飲むと思いますけど、沖縄の家にあるお茶はさんぴん茶(ジャスミン茶)なんですよ。常に飲んでるモノだし、僕も一日に2から3本飲んでます。自分に一番近いところにあり続けたモノだし……単純に、僕とSweet Williamのルーツが違いすぎるし、アルバム・タイトルを決めるときも僕の方から小汚い言葉しか出てこなくて(笑) Sweet William でも、「沖縄を連想させるワードがいいね」というのはあって。 唾奇 俺の口からは「ファック・ザ・バビロン」みたいな言葉しか出て来ないんですよ、正直(笑)。で、そんなことを考えながらたまたま飲んでたのがさんぴん茶だったから、「じゃあ、“Jasmine”で」って適当に言って。後付けですけど、ジャスミンって「香りの王様」って呼ばれてるんですよ。あと、“ジャ”って言葉も好きで、この言葉には神様が宿ってるんですよ。(ラスタファリアンが言う)“ジャー”とか“ジャパン”とか(笑)。まあ、それは後付けなんですけど、俺的にもこの言葉がしっくり来たんですよね」 ——Sweet William君のソロ・アルバム『Arte Frasco』のような、いろんなアーティストを呼んで作るプロデュース・アルバムと、今作のようにひとりのアーティストをフル・プロデュースするアルバムでは、トラックの作り方に違いはありますか? Sweet William 『Arte Frasco』に関しては、僕が好き勝手にやった感じですね。僕が一緒に演りたい人を呼んで、完全にこっちの意図で『このビートでやったら面白いな』という考えを前面に押し出してた。『Jasmine』は、唾奇と僕が合わさって初めてひとつの作品になる、という考え方ですね。 ——『Jasmine』の方が、よりラッパー/トラック・メイカーが寄り添ってる? Sweet William ニュアンス的にはそんな感じですね。 ——今作の客演には“Good Enough”でkiki vivi lily、“Girl”ではJinmenusagiが参加してますね。 Sweet William “Good Enough feat. kiki vivi lily”は、『Arte Frasco』でも参加してもらったし、唾奇のラップが出来上がった時点で「サビはkikiちゃんだな」って思って、僕が決めました。唾奇も、サビに女性シンガーの歌が載ってる曲は作ったことがないと思うし、どういう楽曲が出来るのか僕もワクワクしたんで。 唾奇 ウィルさんが共有してくるアーティストは全部好きなんですよね。俺もkiki vivi lilyの曲は好きだし、「面白いの、出来そうだね」ってなって。Jinmenusagiは、単純に俺が昔からずっと好きなラッパーなんですよね。昔からシンパシーを感じてる。彼も“現実的”な視点のラッパーじゃないですか。最初、ウィルさんから送られてきた別のビートがあったんですけど、そのビートだと俺もJinmenusagiも書けなくて。ウィルさんの家で作業してたんですけど、たまたま流したビートがバッチリとハマった。そのインストの仮タイトルが“Girl”だったんですよね。で、「じゃあ、そのテーマで行こう」となって出来ました。 唾奇×Sweet William ——ふたりが同世代で共感するラッパー/クリエイターはいますか? 唾奇 やっぱりJinmenusagiですかね。あと、Ryugo Ishida君(ゆるふわギャング)とか、凄い良いな、って思って最近聴いてますね。同世代ではないですけどC.O.S.A.さんとかもここ最近、ずっと聴いてました。だけど、最近はあまりHIP HOPは聴いてなくて、最近はずっとSuchmosとか聴いてるっすね。HIP HOPは重たいんで(笑)。 Sweet William 海外の人で全然マニアックなんですけど、Eli Wayっていう、〈Night Owl Collective〉というレーベルからフックアップされてた人がいるんですけど、最近だとその人が良かったですね。僕、Soundcloudとかで音楽を聴くことも多いんですけど、そういうところから好きな音楽の情報を集めてます。 ——最近の日本語ラップについてはどう感じていますか? 唾奇 良い意味でも悪い意味でも、頭を使わないで聴けるような曲が多いな、とは思います。逆に、俺にはそういう曲は作れないから自分で聴くこともあるし。とは言え、トータルとしては日本のラップはそんなに聴かないです。MVを1から2回観るぐらいで。仲間の曲はよく聴いてますけど。それぐらいな感じでも、俺に情報が入って来るような人はそれだけ動けてて分かりやすい形で世間にアプローチできているワケだから、日本中に向けてアプローチしているアーティストはスゲェな、って思いますし、俺もそうなりたいと思ってます。 ——じゃあ、今以上にどんどん大きな存在になっていきたい、という想いはある? 唾奇 今まではアルバムを作ったことがなかったから、『Jasmine』が俺にとっては“入口”なんですよね。ここから何枚もアルバムを出していかないと大したカネにもならないし、ここからどれだけ出来るか? というのは思ってます。でも、「自分の身の丈に合ったことを歌う」ということを一番大事にしてるんで、自分が作品を出し続けて進んでいくことで見えていくモノっていっぱいあると思います。 ——Sweet William君の目標は? Sweet William ラップというジャンルだけじゃなくて、例えばシンガーの人と作品を作ったりとか、ビート・メイカーというよりもっとプロデューサーとしての動きがもっと出来たらいいな、と思いますね。メジャー仕事……とまではいかないんですけど。僕は、自分の好きな人としか作品を作りたくないんで。だけど、例えばCMとか映画音楽とか、そういうモノは昔から好きなんで、そういう仕事はいつかやってみたいな、と思ってます。 唾奇×Sweet William唾奇×Sweet William唾奇×Sweet William唾奇×Sweet Williamv唾奇×Sweet William

EVENT INFORMATION

唾奇×Sweet William “Jasmine”RELEASE IN STORE LIVE!!

唾奇×Sweet William 2017.05.28(日) 開催時間 後日発表 マンハッタンレコード渋谷店 観覧自由
4/19(水)発売『唾奇×Sweet William / Jasmine』(LEXCD17008)をお買い上げで本券お持ちの方は、イベント終了後に特典引換させて頂きます。※本券は、タワーレコード渋谷店、マンハッタンレコード購入者のみの共通先着特典です。
詳細はこちら

RELEASE INFORMATION

Jasmine(ジャスミン)

唾奇×Sweet William 2017.04.19(水) 唾奇×Sweet William LEXCD17008 ¥2,300(+tax) (P)2017 Pitch Odd Mansion 1. South Side Ghetto 2. 語リ 3. 白内 4. Kikuzato(Pianiment Remix) 5. 街から街 6. The Girl From Yosemiya 7. Good Enough feat. kiki vivi lily 8. Made My Day 9. Frenchness 10. Girl feat. Jinmenusagi 11. Let Me 12. 道 -Tao- (Soulera Remix) タワーレコード&マンハッタンレコード限定特典「街から街(Remix)」の音源CD-R付き!! ※タワーレコード、マンハッタンレコードどちらで購入されましても同内容の特典になります。 購入はこちら

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【チケプレ】Gotch、シシド・カフカら出演フェス<BLUE SKY HEAVEN>タイムテーブル発表!

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BLUE SKY HEAVEN
ハーレーダビッドソン ジャパンが、全国のハーレーダビッドソン正規ディーラーと共に、5月20日(土)から21日(日)までの2日間にわたり静岡県「富士スピードウェイ」において開催するミュージック&キャンプ・フェス<BLUE SKY HEAVEN>(ブルースカイヘブン)。開催を目前にして注目のタイムテーブルがついに発表!

注目のタイムテーブル!

ライブパフォーマンスが実施される20日(土)のヘッドライナーへASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギターGotchによるソロプロジェクトGotch & The Good New Timesの出演が決定! BLUE SKY HEAVEN その他、シシド・カフカAzumiStill Caravan大久保初夏The ManRayに加え、故マイケル・ジャクソン氏のダンスとメッセージを後世に伝える魂のパフォーマーMasaki、フリースタイル・バスケットボーラーのZiNEZも出演予定。 総勢8組による豪華パフォーマンスを堪能できる。世代やジャンルを超えたコラボレーションに注目です!

『BLUE SKY HEAVEN』タイムテーブル

10:30~11:00 オープニングセレモニー 11:00~11:30 Masaki & the MJ crew 11:50~12:30 大久保初夏(SHOKA OKUBO BLUES PROJECT) 13:00〜13:40 Still Caravan 14:00~14:40 Azumi 15:10~15:50 シシド・カフカ 17:50~18:30 Gotch & The Good New Times 18:50~19:20 The ManRay 19:30~20:30 H.O.G Night Party featuring Vibes Fox

<BLUE SKY HEAVEN>とは?

<BLUE SKY HEAVEN>は1998年より毎年開催され、昨年は約9,000人の来場者が集まった、今回で19回目を迎える日本最大級のハーレーダビッドソン オフィシャルファンイベントです。今年も富士山麓に位置する富士スピードウェイを目指し、日本全国から約6,000台のハーレーダビッドソンが一堂に集結予定!
今回、Gotch & The Good New Times、シシド・カフカらが出演する<BLUE SKY HEAVEN>にQeticから10組20名様をご招待! 下記、「PRESENT INFOMATION」をご確認の上奮ってご応募ください。

EVENT INFORMATION

BLUE SKY HEAVEN

BLUE SKY HEAVEN 2017.05.20(土) OPEN 06:00/START 09:00/END 21日(日) 21:00 富士スピードウェイ Gotch & The Good New Times、シシド・カフカ、Azumi、Still Caravan、大久保初夏、Masaki、ZiNEZ、The ManRay 前売チケット一般販売:¥4,600 全国のハーレーダビッドソン正規ディーラー、チケットぴあローソンハーレーダビッドソン オフィシャルオンラインショップにて購入可能 詳細はこちら

PRESENT INFORMATION

BLUE SKY HEAVEN 10組20名様ご招待

「応募する」ボタンをクリック後、題名を「プレゼントのご応募」とし、メッセージ本文に下記必要事項4点を明記のうえご応募ください。

メールでの応募方法

1)ご希望のプレゼント:BLUE SKY HEAVEN チケット 2)お名前: 3)住所:〒 4)メールアドレス: 5)電話番号: 応募する

Twitterでの応募方法

1)Twitterにて「@Qetic」をフォロー 2)下記ボタンよりこのページをRTして下さい。 応募する ※当選者にはDMにてご連絡させて頂き、上記必要事項の確認をさせて頂きます。 ※フォローされていない方の応募は無効とさせて頂きます。

応募期間

2017年4月21日(金)~2017年4月28日(金)24:00まで

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オリジナル記事: 【チケプレ】Gotch、シシド・カフカら出演フェス<BLUE SKY HEAVEN>タイムテーブル発表!

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【プレゼント】サイバーテロで街中の車が暴走!あの人の裏切り映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』

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ワイルド・スピード ICE BREAK
世界を興奮と感動の渦に巻き込んだシリーズ前作『ワイルド・スピード SKY MISSION』が『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『ジュラシック・ワールド』を超えて2015年度インターナショナル興収1位という歴史的メガヒットを記録し、名実共に世界で最も愛されるシリーズへと成長した“ワイスピ”最新作『ワイルド・スピード ICE BREAK』。 ヴィン・ディーゼルらシリーズおなじみの“ファミリー”が集結し、アイスランド、キューバなど世界中の都市を舞台に、史上最大スケールのアクションが展開される。 ワイルド・スピード ICE BREAK ドミニクの裏切りによるファミリー崩壊、ニューヨーク中を暴走する“ゾンビカー”、そして巨大潜水艦との氷河チェイス……かつて人類が目にした事が無い衝撃的なアクションと、サプライズ満載の物語がスクリーンを駆け抜ける!! ワイルド・スピード ICE BREAK
そんな、人気シリーズの最新作『ワイルド・スピード ICE BREAK』の「マテル社製1:55スケール ワイルド・スピード ダイジェストカー」を1種を3名様にQeticからプレゼント! 劇中に登場する車たちが忠実に再現されたダイジェストカーです! 下記、「PRESENT INFOMATION」をご確認の上奮ってご応募ください!

PRESENT INFORMATION

「マテル社製1:55スケール ワイルド・スピード ダイジェストカー」 3名様

ワイルド・スピード ICE BREAK
Fast & Furious TM & (c) Universal Studios.

メールでの応募方法

「応募する」ボタンをクリック後、題名を「プレゼントのご応募」とし、メッセージ本文に下記必要事項4点を明記のうえご応募ください。 1)ご希望のプレゼント:「マテル社製1:55スケール ワイルド・スピード ダイジェストカー」 2)お名前: 3)住所:〒 4)メールアドレス: 5)電話番号: 応募する

Twitterでの応募方法

1)Twitterにて「@Qetic」をフォロー 2)下記ボタンよりこのページをRTして下さい。 応募する ※当選者にはDMにてご連絡させて頂き、上記必要事項の確認をさせて頂きます。 ※フォローされていない方の応募は無効とさせて頂きます。

応募期間

2017年4月25日(火)~2017年5月2日(火)24:00まで ※12種類のうちいずれか(ランダム) ※デザインの指定は出来かねますので予めご了承ください。 ※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。

『ワイルド・スピード ICE BREAK』

2017年4月28日(金)より全国ロードショー

配給:東宝東和 © Universal Pictures

STORY:

長い逃亡生活と、史上最悪の敵との激しい戦いを終え、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)、レティ(ミシェル・ロドリゲス)、ローマン(タイリース・ギブソン)ら、固い絆で結ばれた“ファミリー”は束の間の日常を味わっていた。しかし、誰よりもファミリーを大切にしてきたドミニクのまさかの裏切りによって、ホブス(ドウェイン・ジョンソン)は投獄され、ファミリーは崩壊の危機に直面する。残されたレティやローマンたちは、ドミニクの裏切りの背後に謎のサイバーテロリスト(シャーリーズ・セロン)が関係している事を突き止め、ドミニクを取り戻そうと試みるも、“ファミリー”の大黒柱で史上最強のドライバーでもある彼に、誰もかなうはずがなかった。そして彼らはドミニク取り戻すため、ファミリー最大の敵だったはずのデッカート・ショウ(ジェイソン・ステイサム)と手を組む事に……。果たして、ファミリーの運命は!?
詳細はこちら

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オリジナル記事: 【プレゼント】サイバーテロで街中の車が暴走!あの人の裏切り映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』

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【インタビュー】ロックンロールは決して死なない。現状に安住しないサーストン・ムーアの独自世界

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サーストン・ムーアのニュー・アルバム『ロックンロール・コンシャスネス』が素晴らしい。 彼らしくノイジーで実験的でアバンギャルドではあるが、しかし美しく官能的なギター・サウンドと、ポップでキャッチーなメロディが自然に融合し、彼にしかできないオリジナルな世界を作っている。彼のデビュー以来35年にもわたるキャリアの集大成と言っていい見事な傑作である。3月に単独来日したサーストンに、新作について訊くことができた。その時の発言を引きながら、サーストンのこれまでの歩みと、新作について足早に走査してみよう。

Interview:サーストン・ムーア

サーストン・ムーア サーストンのプロの音楽家としてのキャリアは1981年、彼が23歳の時に結成したソニック・ユースに始まる。10代のころパティ・スミスやテレヴィジョン、リチャード・ヘルといったパンクの登場に衝撃を受け、それに続くトーキング・ヘッズなどのニュー・ウェイヴ、コントーションズやリディア・ランチなどの「ノー・ウェイヴ」といったアンダーグラウンドなロック動きに激しく触発され、フロリダからニューヨークに移住。まもなくキム・ゴードン、リー・ラナルド、スティーヴ・シェリーといった連中とソニック・ユースを結成し、82年にデビュー。そのノイジーで実験的な型破りのサウンドで、華やかなメインストリームのポップスやロックに抗する「もうひとつの価値観=オルタナティヴ」という概念を提示し、80年代アメリカのアンダーグラウンドなロックシーンを代表するバンドとして成長していく。 そして1988年に発表した5枚目のアルバム『デイドリーム・ネイション』が高い評価を受け、メジャー移籍。アンダーグラウンド/オルタナティヴの象徴だった彼らのメジャー進出は、それまでの既存のロックの価値観が音を立てて崩壊し、傍流=オルタナティヴが主流となる新たなロックの時代に突入したことを示していた。彼らの開けた風穴から、たとえばニルヴァーナや、ベックや、ダイナソーJr.や、イギリスからもレディオヘッドやマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのようなバンドが現れ、世界のポップ・ミュージックを変えていった。サーストン・ムーア及びソニック・ユースは、そうした80年代から90年代ロックの流れの最重要アーティストのひとつと言っても過言ではないのである。 その後もソニック・ユースはコンスタントに活動を続け、数多くのオルタナティヴなアーティストに影響と勇気を与えてきた。サーストンは日本を始め世界中のアンダーグラウンドなアーティストたちと積極的に交流を持ち、ソロ、ユニット、セッションなど、バンドという枠組みに囚われない自由な活動を展開してきたし、また博覧強記のレコード・コレクターとして、ジャンルを問わない古今の様々な音楽を紹介するキュレイターとしての役割も果たしてきたのである。 ソニック・ユースは2011年に活動を停止。サーストンは2014年にリリースしたアルバム『ザ・ベスト・デイ』でソロ活動を本格化させる。ソニック・ユース時代から変わらぬノイジーなギター・サウンドを基調としながらもよりパーソナルで叙情的な新境地を開拓した。『ロックンロール・コンシャスネス』は、それ以来2年半ぶり通算5枚目のソロ・アルバムとなる。 Thurston Moore - Smoke Of Dreams
『ザ・ベスト・デイ』のレコーディング、そして続くツアーでも参加したマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのデブ・グージ(B)、ソニック・ユースの盟友スティーヴ・シェリー(Dr)、若手ギタリストのジェイムス・セドワーズ(G)が今回も参加、息のあったバンド・サウンドを聴かせる。 「自分のグループをどうしたら一番いい形で見せることができるだろうか、ということを考えた。前作を録音して以来、このグループは僕にとってとても重要なものになっていたからだ。2年ぐらい一緒にツアーしてみて、ジェイムスというギター・プレイヤーや、スティーヴとデブのリズム隊がいかに優れているかを実感していたから、彼らが自由に呼吸してもらえるような曲を書きたいと思ったんだ。」

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【インタビュー】元コメディエンヌ、フアナ・モリーナ。「本当の音楽的なキャリアは日本から」

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Juana Molina
アルゼンチン、ブエノスアイレス出身のシンガーソングライターフアナ・モリーナ(Juana Molina)。 1996年にデビューし、3rdアルバム『Tres Cosas(トレス・コーサス)』はビョークやカニエ・ウエストと並んで、ニューヨーク・タイムズ紙の<The Best Pop Album of 2004>に選出される。来日も多くほぼ毎年来日公演を行っており、レイハラカミや高橋幸宏、原田郁子(クラムボン)、相対性理論と共演を果たしている。 そのフアナ・モリーナが、本日4月28日(金)に約3年半振りとなるニュー・アルバム『Halo(ヘイロー)』をリリースした。

Teaser - HALO - Juana Molina

今回はコメディエンヌとして活躍していた異色な経歴をもつ彼女にインタビューを行った。今回3人編成とした理由やアルバム名の由来、各楽曲に込められた想いから、波乱万丈でユニークな人生、日本への思い入れについても語られている。

Interview:フアナ・モリーナ

Juana Molina ——2013年、恵比寿ガーデンホール ホステス・ウィークエンダーでのライブと、2016年の代官山「晴れたら空に豆まいて」でのライブを見ました。いずれも、オーディン・ウリエル・シュヴァルツ(Schwartz Odin Uriel)(key,vo,g,b)とディエゴ・ロペス・デ・アルコート(Diego Lopez De Arcaute)(ds)との3人による編成です。3人でライブを行うようになった経緯を聞かせてください。それは前作『ウェッド21(Wed 21)』(2013年)の完成以後のことですか? そう。あのアルバムは録音された音源を使うんじゃない限り、一人で演奏するのは不可能だったから、3人でやるようになったの。その前にもベース奏者と一緒にライブをやっていたんだけど、彼はもっと大きなバンドで演奏することになって辞めてしまったから、彼の代わりを探していた。ただ、彼はとてもユニークで、同じような人を探すのはとても難しかったから、彼とはまた違った独自のスキルを持った誰かを探すことにしたの。 オーディンとはまず、ライブで演奏するのが難しいこのアルバム(『ウェッド21』)をどうやって演奏すべきか一緒に試行錯誤しながら、同時に、例えば彼の得意なことは何か、どうしたら彼からうまくそれを引き出せるか、っていうことを含めて彼について色々なことを発見する必要があった。 そうしてアルバムの演奏の仕方は見つけ出すことができたけれど、その時点でまだ二人では演奏しきれない部分があったの。それで3ヶ月くらいした頃に、ドラマーを探すことになった。以前に一緒に演奏したことのあったディエゴに連絡を取ってみたら、彼はとても正確なドラマーである上に、とても面白くて気の合う良い人だってことに気がついた。彼との演奏はとてもうまくいったわ。 それで2013年頃にツアーを始めたから、多分あなたが(恵比寿での)ライブを観たときは、まだ3人で一緒に演奏し始めたばかりの頃だったと思う。それ以降の数年で私たちはよりずっと絆の強いバンドに成長したから、2016年に観てくれた時にはその違いに気づいてもらえたんじゃないかな。3年間一緒に演奏し続けて、一つのユニットとして一体となった変化はとても大きかったし、私自身今のバンドはとても強力なものになっていると思う。

Juana Molina - Full Performance (Live on KEXP)

——前作『ウェッド21(Wed 21)』は、完全にひとりですべての演奏を行なってレコーディングしたそうですが、新作『ヘイロー(Halo)』には、オーディン・ウリエル・シュヴァルツとディエゴ・ロペス・デ・アルコートも参加しています。レコーディングにも彼らを起用しようと思った理由を聞かせてください。 オーディンは私に違う場所でレコーディングするよう強く勧めてくれたの。アルバムのほとんどの曲はすでに出来上がっていて、演奏も半分以上出来上がっていたんだけど、普通ならそこで全部一人で完成させてしまうところを、一旦停止して沢山の楽器があるスタジオに行った。 それまでなかった楽器に出会うと、すぐにそれまでとは違ったものを演奏するようになるものだけど、それがなければ例えば“Paraguaya”のヴァイオリンとか、ドラムとかは存在しなかっただろうから、オーディンが勧めてくれたのはいいアイデアだったと思う。 (アルバムには)実際に私たちが一緒に演奏したものの一部しか入っていないけれど––私は基本的に孤独なタイプのミュージシャンで、自分一人で作曲するのが好きだから––でも、サウンドやアイデアの幅を広げるのはある意味で良い経験だったわ。それと友人であるディアフーフのジョン・ディートリックがスタジオの近くに住んでいたから、彼もレコーディングに誘って演奏してもらった。彼はいつもスタジオに来るたびにいいアイデアを持ってきてくれたの。 スタジオでのレコーディングの後にはブエノスアイレスに戻ってきて、一人でアルバムのまとめに入った。(スタジオでの)レコーディングは若干とっちらかっていたから。幾つかの曲は即興演奏が20分や30分も続く長尺だったのを、そこからベストな部分を選んで曲にしていったわ。 ——ジョン・ディートリック(John Dieterich)(Gt/Deerhoof)が参加したのはどの曲でしょうか? 今アルバムが手元にないから正確には思い出せないんだけど、4曲目の“In the Lassa”で彼が作ったギターパートを演奏してくれているのと、“Ando”でも演奏してくれているわ。あともう一曲あったかもしれないけれど、今はちょっと思い出せないな。 ——それから、彼らとレコーディングしたことにより、『ウェッド21(Wed 21)』のときと、心境と、実際の音作りという両面から、どう変わったのでしょうか。 他のミュージシャンと一緒にレコーディングするのには、一人でやるときと比べて、いい部分とそうじゃない部分があるんだけど、いい部分は他の誰かの意見が入ることで、楽器やカラー、アイデアの幅が広がること。 でも同時に、私一人でやるときは、1時間でも1日でも1週間でも、好きなだけ時間をかけられる分、全てのアイデアをより深く掘り下げて、自分の中に感覚としてあるけれどすぐには実現できないアイデアを形にすることができる。そこに到達するために必要なだけの時間をかけることができて、そこに至るまで止まる必要がないの。 スタジオで他の人と一緒にやっているときはそうはできない。そういうモードに入ったときは他のみんなをスタジオから閉め出さないといけないし、他の人の時間を無駄にしていると感じてしまうから。 だからレコーディングのあとに自分のスタジオに戻って、全てのレコーディングについて深く考えて、全てのパートをあるべき場所に収めるために時間をかけなきゃいけなかったの。それと付け加えておきたいのは、エンジニアのエドゥアルド・ベルガーリョもスタジオでのレコーディングに参加していたわ。 ——『トレス・コーサス(Tres Cosas)』(2002年)以来、すべてのアルバムに関わっているエドワルド・ベルガージョ(Eduardo Bergallo)が、『ヘイロー(Halo)』でもミックスを手がけています。彼はあなたにとってどういう存在なのですか? 彼はこれまでのアルバムにおいて、マスタリングと最終的なミキシングを手伝ってくれた。初めて彼と仕事をしたとき、私はスタジオに出来上がったステレオトラックを持ち込むことを拒否したの。 というのも、私の作る音楽は、ときにマスタリングによって台無しになってしまうことがあるから。時々すごく複雑なベースラインを演奏することがあって、それは家で演奏しているときには良く聴こえるんだけど、それ以外の場所で聴くと変な風になってしまったりする。 だから曲のベース以外の部分がそれによって損なわれてしまわないようにするために、マスタリングの前にセッションのファイルを開いて、ミックスの中で邪魔になっている部分を取り除かないといけないの。 エドゥアルドはこの点でとても助けになってくれて、ただ曲を周波数として扱うだけにとどまらず、トラック全体を見て、「この部分のベースが邪魔になっている」とか「このギターは鋭すぎる」とかっていうことを見つけ出してくれる。そういうマスタリングの前段階のプロセスを経てから実際のマスタリングに取り掛かるの。 ——ということは、彼が少しプロデューサーにも近い役割を担っている? うーん、彼は素晴らしいテクニシャンで、プロデューサーっていうのが何か私ははっきりわからないけれど、サウンドのプロダクションっていう意味では確かにそう言えるかもしれない。 Juana Molina - "Lo Decidi Yo" (official music video)
——2011年の<フジロック>と渋谷クラブ・クアトロで、あなたも参加した<CONGOTRONICS VS ROCKERS>のライブを見ました。ここにディアフーフ(Deerhoof)も参加していました。ジョン・ディートリックとの出会いはこのときですか? その通り、そこで初めて彼と出会ったの。あのプロジェクトでは前準備がかなりあって、お互いにメールを通して知り合ったんだけど、ジョンと私は音楽的に特に強いつながりを感じた。プロジェクトに関わっていたみんなが新しい曲のアイデアを送り合っていたんだけど、私はいつもジョンのアイデアを選んで新しい曲を作っていたの。 彼はとても変わっていて、普通のミュージシャンとは違っている。彼にしか演奏できないものを演奏する、唯一無二の存在だから、彼のことがとても好きなの。もちろんそれだけじゃないけど、彼のやっている音楽自体が素晴らしいだけじゃなくて、それが他に類を見ないものだから、より彼の作品を高く評価しているわ。 ——具体的にどんなところが違うんでしょう? 彼はアカデミックなタイプのミュージシャンじゃなくて、彼の頭に浮かんでくるもの、彼の指が勝手に弾くものを演奏していて、それが完璧なサウンドになるようなやり方をしている。 そしていつもユニークなアイデアを持っていて、キャッチーっていう言葉を使うのはちょっと違うけれど、聴いてすぐに彼のものだとわかる、とても特徴のあるメロディーを作り出すから、曲の中でも彼が作ったパートはとても際立っていると思うわ。 ——<CONGOTRONICS VS ROCKERS>に参加したことを今振り返って、どのような糧になったと思いますか? 私にとって最も重要だったことは、他のミュージシャンたち、そして全く違った文化的な背景を持つ人たちとの生活の仕方を学んだことだったと思う。日本に滞在することと似ていたかな。最初に日本に行ったときは3週間滞在したんだけど、最初の1週間は全く何も分からなくて、自分の普段のやり方通りに生活していた。でもしばらくすると人々の行動規範が全く違うことに気づいて、それを理解するようになっていったの。 最初に理解したことは、例えば「薬局がどこにあるか」という質問をしてはいけないってこと。「薬局はどこ?」と尋ねると、みんなが薬局を探そうとしてくれてしまうから(笑)。20人もの人たちに薬局を探させることは私の意図ではなくて、ただ近くに薬局があるかを聞いて、近くにあるって分かれば自分で探すつもりだったんだけど。 それと、「多分また次の機会に」っていう言葉は実は「ノー」を意味するってこと。「多分」っていう言葉自体が「ノー」っていう意味なんだよね。その当時私は別のトリオもやっていて、そのトリオでまた来日したい、と言ったら「多分、また次回に」って返事が返ってきたんだけど、それはつまり「今回は実現しないと思う」って意味だって気付いたわ。 コンゴ人のミュージシャンたちと仕事をするのもそれと同じようなもの。彼らはとても繊細で、何の気なしに言った言葉が彼らを傷つけてしまったりする。全員の言語を話せるのが私だけだったから、私が半分通訳みたいな役割を担って、英語を話す人たちとフランス語を話す人たちの間に立っていたの。 そのおかげで、このプロジェクトを立ち上げたマーク・ホランダーを除けば、私はプロジェクトに参加していた他の誰よりもよく全員を理解することができた。全てのミュージシャンと繋がりを感じることができて、一部のミュージシャンとは心に触れあうことができたと思うわ。 参加者の中には懐疑心が強くて、心を閉ざしていた人たちもいたけれど、その人たちとより良い関係を築くことができたのは、個人的な体験として素晴らしいものだったわ。それともう一つ素晴らしかったのは、自分と全く違うことをしているミュージシャンたちと一緒に仕事ができたこと。 特にコノノNo.1のリーダー的な存在であるオーギュスタンや、カサイ・オールスターズのメンバーの何人かとはとても良い音楽的関係を築くことができて、そのおかげで私にとってこれまでで最高の音楽的体験ができたの。 ——『ウェッド21(Wed21)』の“Lo Decidiyo”の最後の方のトランス感覚みたいな展開や“Eras”のビートは、CONGOTRONICS VS ROCKERSに参加したことが影響しているのかなと思いました。そのトランス感覚みたいなものが、『ヘイロー(Halo)』ではより強まってきたような気がします。特に“Cosoco”とか、素晴らしい曲ですね。トランス感覚みたいなものをどのように意識しているのでしょうか? (CONGOTRONICS VS ROCKERSへの参加が及ぼした影響について)そうだとは思わない。“Lo Decidiyo”はずっと昔に作った曲だし、“Eras”はどうだろう……。影響があったとは思わないし、もしもあったとしても気づかないくらいの小さなものじゃないかな。 そのトランス感覚っていうのが、ヒプノティックなものを意味しているのであれば、『セグンド』がその一番良い例だと思う。『セグンド』は1998年にレコーディングしたアルバムだし、そういうヒプノティックな感覚は私が音楽を作るために必須のムードなの。私自身がそういう感覚を感じられなければ、曲には意味がないってくらい。 これはよく話すんだけど、私がまだ小さかった頃、よくおばあちゃんの家のエレベーターの中で一人で歌っていたの。エレベーターが「ブーン」っていう低音を発していて、その音が違う世界に連れて行ってくれるような感覚があった。 だからそういう風に、特定のリズムやシークエンスが違う場所へ連れて行ってくれるような、トランス感、催眠的な感覚こそ私が音楽をやる一番の動機になっているわ。もしかしたらそれを表現するのが前よりも上手くなったのかもしれない。いつも感じてはいたけれど、その感覚を外に出すのが上手くなったから、それをよりはっきり感じてもらえるようになったのかもね。

Juana Molina - "Eras" (official music video)

——『ヘイロー(Halo)』は、フアナがブエノスアイレス郊外に所有するホームスタジオだけでなく、テキサスのソニック・ランチ・スタジオでもレコーディングされたとのことです。ソニック・ランチ・スタジオでレコーディングしたのはどの曲ですか? いや、全曲スタジオに行く前にすでにほとんどレコーディングしてあったの。スタジオに行く2年か1年半前から曲は作っていたし、私にとって作曲とレコーディングは同じ作業だから。スタジオではそれに手を加えて、より良いものにした。幾つかのサウンドを、スタジオにあった素晴らしい楽器を使った新しいサウンドと置き換えたりしてね。 私たちにとって一番刺激的だった楽器は、つまみが6つくらい付いているだけのすごく古いシンセサイザーで、オーディンと私の二人がかりで同時に両手を使ってそのつまみを調整しながらレコーディングしたのは、多分今回のスタジオで一番笑える場面だったと思う。 ——ソニック・ランチ・スタジオでレコーディングした曲には、ブエノスアイレス郊外のホームスタジオとは違った感覚が反映されているのでしょうか? 違う土地という面では、影響はなかったと思う。スタジオの中の環境は影響したと思うけど。スタジオでは当然あらゆることのやり方が違っていて、楽器やレコーディングの仕方が変わると、必然的に自分のやり方も変わるものだから。 ——『ヘイロー(Halo)』は、どういう意味ですか?ネットで調べると、アメリカの競走馬とか、いくつか出てきますが。 違う違う(笑)、馬じゃないよ! ヘイローっていうのは、灯りから発されるぼんやりした光や、聖人の頭の後ろに浮かんでいる後光のこと。このアルバムの名前を決めるのにはすごく時間がかかって、幾つかアイデアはあったけど、アルバムを上手く代弁するタイトルがなかなか見つけられなかった。 『ヘイロー』っていうタイトルが必ずしもアルバムを上手く代弁しているとは思わないけれど、幾つかの偶然が重なってこの言葉がタイトルにふさわしいと思ったの。タイトルになりそうな良い言葉がどこかに見つからないかと思って、一度全部の歌詞を洗ってみたとき、“Lentisimo halo”が目に留まった。 この曲の中ではひし形をしたヘイローのイメージが浮かんでいて、それが何なのか不思議に思っていることを歌っているの。それでひし形のヘイローについて調べてみたら、それが出てくる伝説を見つけたんだけど、それは聖なる光ではなくて、夜に野原を漂う、緑色の邪悪な光なの。 それは人を追いかけてくることもあって、200年くらい前の田舎に住む人々はそれを恐れていたらしい。そして現代になって、それが腐った骨から発される蛍光性の光だって分かったんだそうなの。アルバムのジャケットは骨のデザインになっているから、それがぴったりだと思った。 それに「halo」という言葉は、意味や発音は違っているけれど、フランス語、スペイン語、英語の3ヶ国語に存在する言葉だから、それもちょうどぴったりだったし。だから、馬とは全く関係ないの、その馬が死んで骨になっているんじゃない限りね(笑)。 ——言葉が分からないぼくは、フアナさんのヴォーカルも音楽(というか音響)の一部として聴いています。なので歌詞の翻訳を読むと驚きます。たとえば「Quemaras la ruda,prepararas la poción y en noches de luna repetirás la oración(ヘンルーダを燃やしてポーションを作ろう月明かりの夜には繰り返し呪文を唱えるんだ)」という歌詞で始まる「パラグアイの女性」という意味の“Paraguaya”は、神話的なストーリーのようです。これはフアナさんの空想ですか? それとも元になる物語りがあるのでしょうか? あれは完全な私の空想だけど、神話みたいに聞こえるように書いたの。知らない言語で歌われる音楽を聴くときに歌詞を音楽の一部として聴くっていうのは、誰にでもあることだと思う。 私は英語で話せるけれど、英語で歌われる音楽を聴くときには大抵一つの単語も聞き取れない。そして多分、知らない言語の音楽を聴きながら成長したことが私の歌い方にも影響を与えていると思う。いつもメロディーが先に浮かんできて、歌詞が最初に浮かんでくることは決してないの。 だから歌詞がメロディーに合って、それに溶け込んで隠れるように作っていく。すでに存在するメロディーを歌詞が邪魔しないようにね。 この曲を“Paraguaya”というタイトルにしたのは、曲中にある間奏パートから、パラグアイの伝統的な音楽を連想したから。この曲の歌詞は少なくとも5つくらいの違う歌詞をつなげ合わせたもので、事前に「これについて歌おう」と決めて書いたわけじゃない。 ただ浮かんでくる言葉で言葉遊びをしているうちに、幾つかの単語の羅列から突然物語が姿を現したりする。それが起きるまでは、作詞は私にとってとても難しい作業なの。 ——“Cosoco”の歌詞に出てくる「Ocampo」とは何ですか? シルヴィーナ・オカンポっていう、私がすごく好きな作家の名前なの。 ——“Cálculos y oráculos”は、電子音が心地よいアンビエントな曲です。こういうエクスペリメンタルな音は、機材を操る過程で偶発的にできるものなのですか? それともいろいろ計算して作るものなのですか? 私のすることはすべて幸運な偶然だと言えると思う。テキサスで使うのがすごく難しいキーボードをいじっていたときにたまたま、まるで誰かが指で触って私を蛙に変身させてしまう、っていうような感じの音が生まれたの。 その音をセーブしたかったんだけど、間違って消してしまって、そのあといくら試してもその音を再現することができなかった。消してしまう前に幾つかの音だけを録音できたから、それを編集して使ったんだけど、本当に少ししか録音できなかったからすごく残念だった。 大抵はパラメーターを変えたり、つまみをいじっているうちに面白い音が見つかるの。特定の使い慣れた楽器なら、ここをこう変えようとか意図的に音を調整することはできるけど、あのキーボードではそれが不可能だった。 ——“Al Oeste”は美しい曲ですね。「A la mañana yo nunca me levanto, no veo el sol. Pasan las horas, lo veo, va llegando. (私は午前中にはほとんど起きないから、太陽を見る事がないけれど時間が経てば見る事が出来る)」と歌っているようですが、ここでの「太陽」は何かのメタファーなのでしょうか? うーん、それはありえるかもしれないけど、特定の隠れた意味合いはないかな。私は基本的に結構ダイレクトだから。それに説明すればするほど、物事は面白く無くなってしまうものだと思う。 だからここ数年、どんどん自分のやっていることを説明するのは好きじゃなくなってきた。曲がその魔法を失ってしまうし、それに言葉で説明できないこともたくさんある。質問が私自身も知らなかったことに気づかせたり、自分の知りたくなかったことを理解させたりしてしまうこともあるし。 唯一この曲について説明する価値のあることは、私が南半球に住んでいるから、私が「北」と言うときは、それは(北半球に住んでいる人にとって)「南」を意味するってこと。 曲の始めに「They say the north is nice(人々は北は素敵だって言う)」っていう部分があるんだけど、それは北半球の視点から言えば「南」のことを話しているの。易経でよく北とか南が出てくるけど、もしかしたら北と南を入れ替えたら私にとってより的確な結果が出るんじゃないかと思って試したことがあったわ。 世界の人口のほとんどは北半球に住んでいるから、多くの人は南半球では太陽が逆の方向にあるってことに気づかないと思う。

Lentísimo halo (short film)

——ぼくが初めて見たフアナのライブは2006年の恵比寿リキッドルームでした。そのときは完璧なソロ・パフォーマンスだった。それ以前の、アレハンドロ・フラノフ、フェルナンド・カブサッキらと行なっていたライブは見ていません。今から振り返ると、彼らと制作した『Segundo』(2000年)『Tres Cosas』(2002年)と彼らとやっていたライブは、どのようなものだったと考えますか? アレハンドロ・フラノフは音楽面で私が持った最良の友人なの。彼が私にキーボードの世界への扉を開いてくれて、プログラムの仕方とかを教えてくれた。 彼は素晴らしいミュージシャンで、とてもユニークだし、膨大な知識を持っているから、本当に出会えて良かったと思う。私たちはたくさんの曲を一緒に作ったし、いろいろなことを一緒にしたの。 彼の唯一の問題は、彼はリハーサル嫌いで、同じものを繰り返し演奏することが大嫌いなの。当時彼は何のプロジェクトにもコミットしていなくて、ツアーの一週間前とかに「悪いけど、このツアーには行かないよ」とか言ってきたりしたわ。 それはもう彼の性格だから、今も彼のことは大好きだけれど、それを理解するのには時間がかかったし、当時はすごく腹が立った。でも彼が「他の誰かをツアーに連れて行かなくてもいいように、自分一人で演奏する方法を見つけたら?」って言ったときに、まだ私は腹が立っていたけど、その日に自分一人で演奏し始めてみたの。そして彼のおかげで私一人で良いライブが出来るようになったから、今は彼にとても感謝しているわ。 ——コメディエンヌだった頃のYouTube見ました。『Juana y sus hermanas-La profe de gym(3)』視聴回数多いです。『Juana y sus hermanas-Judith』ではコメディエンヌとしてギターを弾きながら歌っています。コメディエンヌ時代〜『Rara 』(1996年)でミュージシャン・デビュー〜アレハンドロ・フラノフ、フェルナンド・カブサッキらと制作していた時代から2006年のソロ・パフォーマンスときて、それからさらに10年あまり。このようなキャリアを経て『ヘイロー(Halo)』まできた道のりは波瀾万丈でユニークです。今から振り返ると、特に大きなポイントはどこにあったと思いますか?

Juana y sus hermanas-La profe de gym(3)

全ての瞬間が全体の一部だから一つのポイントを挙げることは難しいけれど、私に起きた最良の出来事を強いて挙げるなら……。 あるときシカゴでとあるバンドのサポートとして大きな観衆の前で演奏したことがあったんだけど、そのとき観客の一人として私のショウに注意を払っていなかったの。ステージに出たとき、まるでステージに誰もいないみたいな反応で、最初はすごく頭にきたし、動揺して狂いそうだった。 ステージを立ち去ろうかと思ったし、観客に向かって家に帰ってインスタントヌードルでも作ってろって言おうかとも思ったけど、そのまま演奏をして、結果的にそれが私にとっては最高のショウになったわ。 観客にとってはそうじゃなかったかもしれないけど、私個人にとっては最高のショウだった。すごく解放感があって、そこで肩からいくつものくだらない荷を降ろしたように感じたの。 Juana y sus hermanas-Judith
——最後に『ヘイロー(Halo)』に関して、日本のファンにメッセージをください 日本のファンは、私にとって最初のファンだった。私の本当の音楽的なキャリアは日本から始まったようなものなの。『セグンド』が日本でリリースされたことからあらゆるすべての物事が起きていったの。 私が当時やっていた音楽を日本の人たちが聴いてくれて、その頃私はまだ音楽的には生まれたばかりの赤ちゃんのようなものだったけれど、人々がそれに敬意を払ってくれたことで、私の音楽をもっと伝え続けていける、と思えるようになったわ。 最初の頃、大阪とかのすごく小さな会場で、10人や20人くらいのわずかな観客の前で演奏したときから、日本のオーディエンスとはとても強い繋がりを感じることができた。 誰も私のことを批判的に決めつけようとしたりせずにちゃんと聴いてくれたことをとても尊敬できたし、何事も先入観を持たずに素直にそのまま受け止めるっていうのは、何かを学ぶ上で最善の方法だから。メッセージを送るなら……。ただ、私が来るのを待っていて、ってことかな(笑)。すぐに行くから!

RELEASE INFORMATION

Halo

Juana Molina 2017.04.28(金) フアナ・モリーナ(Juana Molina) HSE-6388 ¥2,490(+tax) Hostess Entertainment [amazonjs asin="B01N9S8HAM" locale="JP" title="Halo"] 詳細はこちら

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元祖 “渋谷系”野宮真貴×LD&K大谷秀政、渋谷という街の変遷と宇田川カフェのこれから

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野宮真貴×大谷秀政
ゴールデンウィーク前夜、4月28日(金)は<シブヤの日>。東急東横店・フードショー シブヤSTANDにて、2,000円以上購入者先着100名に、「シブヤビール」という渋谷のご当地クラフトビールが1本プレゼントされた。また東急本店の渋谷最大級の屋上ビアガーデンにて、プレミアムビアガーデンもオープン。さらには渋谷・宇田川町を盛り上げる“情熱の夜遊び”シティポップバンド「宇田川別館バンド」による演奏も行われた。 そんな<シブヤの日>を手がけるのがLD&Kの代表大谷秀政氏だ。音楽レーベルや、宇田川カフェ、Café BOHEMIA(ボヘミア)、蕎麦処グレゴリーなどの飲食事業など幅広い事業を手がけている。 今回は渋谷の街を見続けてきた大谷秀政氏と、1990年代に流行した「渋谷系」の中心人物、元ピチカート・ファイヴの野宮真貴氏との対談を敢行。 20年以上に渡り渋谷を活動の場としてきたお二人に、それぞれの活動から、渋谷HMVからはじまった「渋谷系」について思うこと、渋谷という街の変遷とその面白さ、渋谷の未来について等様々なお話を伺った。

text by Qetic・田中莉菜

Interview:野宮真貴×大谷秀政

野宮真貴×大谷秀政

なぜ、渋谷だったのか

——まずは現在に至る渋谷の20年を簡単で良いので教えて頂けますか。 野宮真貴(以下、野宮) 20年ってことは……。 大谷秀政(以下、大谷) うち、会社がもう27年くらい渋谷で。お店やる前にちょうど仲くん(〈エスカレーター・レコーズ〉)とかと同じ時代に、〈LD&K〉っていうレコードレーベルを始めました。 野宮 じゃあ渋谷系の時代ですね。 大谷 渋谷系っていうか、微妙ですね、Cymbals(シンバルズ)とかは所属してましたけど、つじあやのとか。 ——お二人の接点はお仕事では特にはないんですか? 大谷 特にはないですね。(野宮さんが)先輩ですからね。 ——大谷さんは渋谷で起業されて、事務所もお店もって感じですけど。野宮さんの場合は渋谷に関する思い出っていうと何がありますか。 野宮 渋谷系と言われていた90年代は実際事務所も渋谷にありましたし、当時は渋谷で一番売れていった渋谷系というムーブメントの真っ只中にいましたから、特別な場所ですね。 ——なんで渋谷だったのでしょうか。野宮さんの場合は事務所があったってことですよね。 野宮 事務所もありましたし、HMVが渋谷系の火付け役になったこと。それから、レコード屋さんやライブハウスもたくさんありましたし。あとファッションの街でもありましたよね。 ——私は当時東京にまだ住んでなかったのですごく漠然としてるんですけど、どういう感じだったんですか? 90年代って。 大谷 レコード屋さんが多くて、基本的にあの当時渋谷系って言われていた人たちっていうのは、自らがコレクターの人たち、いわゆるオタクみたいな人たちでした。レコード屋さんから交流ができて、塊になってというかたちなんじゃないですかね。 野宮 当時は女子高生がレコードを「かわいい!」って、雑貨感覚で買う、そういう時代でした。 ——そういう場所で大谷さんは仕事自体を始められたわけじゃないですか。で、今もずっと。渋谷の面白さってなんなんでしょう。 大谷 渋谷が面白いのかどうかはわからないんですけど(笑)。いや渋谷は面白いですよ、ずっと変わらないですし。僕がお店をつくり始めたのは音楽事務所を10年くらいやってからなんですけど、自分が働いている場所にビシッと濃いコーヒー屋さんがないなと思って。あと打ち上げも、クアトロで打ち上げやった後に、あまりないんですよ。初の宇田川カフェっていうのがクアトロの真横だったんですけど、クアトロのブッキングの人間と、ちょっと打ち上げができるくらいのちょうどいい広さのカフェ作るから、ここで打ち上げやろうよっていう話になって。 ——飲むところが意外となかったってことですよね。 大谷 あとみんな移動が遅いんですよ(笑)。打ち上げでダラダラダラダラ会場にいて、いっぺんに来ないんで。隣にあれば安心じゃないですか、隣って言っておけばいいので。うちのバンドもちょうどクアトロでやるような人たちが多かったんで、自分たちの打ち上げ会場つくるためにやったようなもんですよね、最初。 ——野宮さんはライブの後打ち上げってどこだったっていう印象はありますか? 野宮 80年代、ピチカート・ファイヴに入る前の20代の頃はバンド仲間でお金もなかったので、渋谷だと「いろはにほへと」っていう居酒屋でよくやってましたね。ピチカートでは、もう30代で大人だったので、西麻布あたりに移動していたかな? 野宮真貴×大谷秀政

渋谷の若者像とギャルブーム

——大谷さんは渋谷が面白いかどうかわからないとおっしゃってますけど、若者文化というか、そういう象徴的な出来事とか変化とか感じられることってありますか? 大谷 ほかの街にもお店出してるんですけど、渋谷が一番変わらないですよね。品川とかバーとか出したりすると、すごくサブプライムローンの影響受けたりとか如実に出るんですけど、渋谷はほとんど動かないですよね。 ——地権者的な……。 大谷 そうですね。あとは若いですよね。ハロウィンとか初詣とか、異常じゃないですか。なんだかんだいって渋谷になるんですよね。 ——なんでしょうね、スクランブル交差点に集うって。日韓ワールドカップくらいからですよね。 大谷 ワールドカップくらいからですね。 ——渋谷の若者像ってありますか? ご自分も含めて。 野宮 90年代は渋谷系と、一方でギャル文化がありましたよね。やっぱり音楽とファッションの街だから、常に若者が集まるというか。その後、2000年からはどんな感じでしたか? 大谷 実はそんなに変わってないですよね。AXは閉店しちゃって、渋公(渋谷公会堂)も今閉まっちゃってますけど。相対的な問題で渋谷が一番安全なんですよね。新宿・池袋と比べた時に危ない人が少ないじゃないですか、圧倒的に。いいとこでもあり悪いとこでもあるんですけど、画一化された人たちがすごく多いですよね。 ——いい面でいうと安全ってことなんですかね。 大谷 安全ですし平和ですし。多分他の場所では「うるせー邪魔だ」っていう人が出てくると思うんですよ、ワールドカップの時もそうですけど。 ——野宮さんも知らず知らずのうちに大谷さんのお店に行ってらっしゃるんでしょうね。 大谷 最近ボヘミア(Cafe BOHEMIA)ってところがすごくいいですよ。 ——ボヘミアいいですよね、異国情緒が。大谷さんとしてはそういう打ち上げ会場があればいいなっていうのと、しっかりしたコーヒーが飲みたかったっていう……。 大谷 コーヒーが大好きというか、眠いんですよね、僕。ずっと眠いんですよ(笑)。基本的に昼まで寝てるんですけど。眠いから刺激的なことやろうと思うのと、眠いから濃いコーヒーが好きなんですよね。濃いコーヒーって「茶亭 羽當」さんくらいかな? 渋谷で元々出してるのは。他はイマイチで美味しくなくて。神田の方に行けば美味しいお店はありますけどね。ですが、毎回わざわざ行くわけにもいかず、自分のとこで出すかっていうことでオープンしました。とにかく濃いコーヒーが飲みたくて、ビシッと。非常に眠いんですよ。血圧が低いんですよ、すごく。それで無理やり仕事してるっていう(笑)。 ——すべて自分発信なわけですよね。 大谷 そう。だから僕も久しぶりに今日港区に来ましたけど、渋谷から出ないんですよね。引きこもりというか、自分のお店とか自分のところで完結できちゃうので。あとクライアントがいないんですよ。自分のレーベルでCD売って、お客さんには自分のお店に来てもらっているので。 ——今ビルの上はテラスハウスなんですよね? 大谷 テラスハウスでずっとガーデニングしています。渋谷のLOFTにくっついてる、ちょっと前までFAKE TOKYOって洋服屋さんがあったところを一棟うちの事務所にしてるんですけど。屋上を今庭園にしてて、砂利を運んだりとかしています。あと屋上にバスタブを置いて、バラで囲っています(笑)。 ——野宮さんはいかがですか? いわゆる渋谷系の代表と言われることはあっても、渋谷っていう場所自体ではそんなに遊んだりっていうのはなかったですか? 野宮 遊びにも行っていましたけどね。お洋服を買いにいったり、ご飯を食べに行ったりもしましたし。あとは映画館もたくさんありましたし。 大谷 でも渋谷でこれだけやられていると居づらくないですか? 思いっきり顔バレしてるじゃないですか。 野宮 そんなことないですよ。今はみんなスマホしか見ていないですし(笑)。 ——いいんだか悪いんだかですね。野宮さんが渋谷で洋服を買われているっていうのは意外です。 野宮 意外かもしれないですけど、ピチカート入ったばっかりの頃はスタイリストもいなかったので、自分でスタイリングしていましたね。実は109に衣装で使えるものがあったりして。ニューヨークやLAの輸入物が入っていたので、たとえば60’s調のフリンジのワンピースが3色揃ったりして、そういうものを買ったり。109のEGOISTから独立して当時MOUSSYをやっていた森本容子ちゃんと仲良くなって交流ができたんですけど、世代は違えどファッションに関しては共通点もあって、色々刺激になりましたね。それから当時私はとても痩せてたので、109には小さいサイズがあるので重宝していました。 ——ギャルブームの頃って、安室奈美恵さんくらいの8頭身でガリガリみたいな。そういう時代もありましたね。 大谷 裏原が席巻してる時代もありましたよね。渋谷って日時計みたいに人が移るので。明るい時間はキャットストリート含め原宿側にいて、午後になると公園通り、夕方になると宇田川の方に来て、夜中になると道玄坂に行くっていう。だから早い時間に宇田川町とか道玄坂にきても誰もいないんですけど、原宿側から人が移動してくる。それと、渋谷がしぶといのは代々木公園の存在が大きいんですよね。これからのシーズンは毎週末フェスがずっとあるから、人が向こうまでいくんです。そうするとシャワー効果で人が渋谷まで降りてくるんですよね。道中のPARCOさんが今閉まっているのは残念ですが。Bunkamuraがあって、東急ハンズがあって、渋谷のエッジは東急さんが全部作ってるんですよね。 野宮真貴×大谷秀政

一番大きなターニングポイント

——なるほど。では、この間に一番大きなターミングポイントっていうのは何かありましたか? 大谷 やっぱりピチカート・ファイヴの解散じゃないですか(笑)? 2000年っていうのがすごく大きいですね。僕もずっとレーベルの代表をやっていますけど、海外に行ってやっちゃう人とかがいっぱいでてきちゃったんですよね、小野リサとか。 ——確かに洋楽志向だった日本のバンドとかは沈静化して。その頃からなのかもしれないですよね、若い人がなかなか洋楽聴かなくなっちゃったのって。 大谷 確かにそうですね、結構なところが洋楽撤退してますもんね、レコード会社も人が減って。 ——野宮さんのターニングポイントは? 野宮 解散してソロになって、しばらく渋谷系のポップス以外の音楽を探りながらやっていたんですけど、30周年の時もう1回セルフカヴァーで渋谷系を歌ってみたら、やっぱりいい曲がたくさんあることを改めて感じて。そこから「野宮真貴、渋谷系を歌う」という活動を始めて。90年代に流行っていたピチカード・ファイヴ、フリッパーズ・ギター、オリジナル・ラブなどの渋谷系のヒット曲と、大滝詠一さんや山下達郎さん、はっぴいえんど、バート・バカラック、ロジャー・ニコルズなどの渋谷系のルーツの曲を今のスタンダードナンバーとして歌っています。5年間その活動を続けていたら、渋谷の仕事が増えてきました(笑)。今、渋谷のラジオもやっていて、とうとう渋谷区の基本構想の歌“You make Shibuya〜夢見る渋谷”を歌うことに! 渋谷系と名乗って活動しているので、少しは恩返しが出来たかなと思っています。 ——野宮さんが一番潔く引き受けてらっしゃる感じがします。 大谷 ぶっちゃけ跡継ぎがいないですからね。 ——当時男性アーティストの方やバンドの方はそう言われたくないといっていた印象もありましたが。 野宮 うん、そういう方たちもいっぱいいましたね。 大谷 当事者は意外とそうでしたよね。なんで渋谷系って言われているのかわかんないっていう人たちばかりでしたけどね。 野宮 私たちも最初はよくわからなかったですよ。 大谷 売り場の作り方の問題ですよね。レコード屋さんがそうするからという。 野宮真貴×大谷秀政

“渋谷系”と、“渋谷を歌う”両者のアルバム

——「渋谷系を歌う」って活動を続けてこられたので、渋谷系らしいアレンジというのがはっきりしてきたのかなと。今回は『ヴァカンス渋谷系を歌う』というタイトルですが、テーマと選曲についてはどういう風に考えられましたか? 野宮 5年活動していて、毎年秋にアルバム出してライブをしていたんですけど、ファッションでも春夏コレクション秋冬コレクションがあるみたいに、音楽でも季節にこだわった夏のアルバムみたいなものって意外とありそうでないかなと思って。一足早い夏ということで、明るいアルバムをつくりたかったんです。 ——すごく幅広いですよね、今回の選曲。 野宮 そうですね。渋谷系のアーティストが影響を受け、リスペクトしている過去の名曲から選曲しているので。そんなに有名な曲でなくても、本当にいいメロディと歌詞の曲を探してきてます。今堂々と「野宮真貴、渋谷系を歌う。」と言っているのは、渋谷系の曲というのは本当に名曲ばかりだからなんですよね。シンガーは、いかにいい曲に出会えるかが大事なので、世界中の名曲を歌えるのは本当に幸せなことなんです。 ——今回のアルバムも聴いているとピチカート・ファイヴやフリッパーズ・ギターを彷彿とさせるアレンジだなと思いますね。 野宮 そうですね、アレンジを変えている曲や、原曲忠実にやってる曲もあります。ピチカートとかフリッパーズ・ギターは当時はサンプリングという手法を使ったりしていましたけど、それをあえて生楽器でやったりしていますね。 ——すごく面白いのが、ライブ盤の方にも入っていましたが、横山剣さんとのトークの後にクールス(COOLS)のカバーが入っていること。これも以前は考えられなかったと思いますが。 野宮 剣さんとはMCでも言っている通り同期で同い年で、剣さんも実は渋谷系も好きで。それで去年のクレイジー・ケン・バンドのツアーに何か所か参加したんですけど、剣さんのデビュー曲“シンデレラリバティ”をリクエストして歌っていただきました。私がコーラス担当で。 ——歴史が詰まっていますね。渋谷系ってきっと渋谷だけじゃないんですよね、横浜のムードなんかもあって。 大谷 いろんなムードを全部吸収して、ブラジルだったり色々なものをいれて。渋谷系にしちゃえば渋谷系になるんですよね、色んな国の音楽は。 ——今それを野宮さんのアルバムで感じています。 野宮 GLIM SPANKYの松尾レミちゃんは自分の娘ほどの歳ですが、ご両親が渋谷系好きで、幼いころからピチカート・ファイヴを聞いて育ったそうです。今彼女がやってる音楽はロックですが、60’sのミニワンピースを着てギターを弾く姿がどこか渋谷系とも通じいたりして。そういう若いアーティストが出てきたことも嬉しいですね。ライブでは、私のリクエストでピチカート・ファイヴで一番ロックな曲“Super Star”を歌ってもらいました。 ——宇田川カフェの宇田川別館バンドのCDも出るということで。すごくかっこいいですね。 大谷 大丈夫ですかね(笑)。宇田川カフェ別館の店長がうちに17年くらいいて、ずっと音楽やっていて。でもうちのレーベルでは拒否し続けてたんです(笑)。 野宮 それは出すなら自分で頑張れってことで? 大谷 いや全然だめだったから。さすがに最近なんとなく形になってきたんで、しょうがないなと思って。別に出すのは簡単なんですけどね、出すだけだったら。ちゃんと売らなきゃならないから。 ——それにしてもこのアルバム、すごくビール推しですよね、ビールの曲とか。 大谷 シブヤビールっていうのを出しているんですよ、うちがオリジナルで。うちの店と東急さんと、渋谷界隈の店にも100店舗くらい置いてます。 ——すごく巻き込んでいますよね。シブヤビールを飲めるお店が100店舗ってすごいことだと思いますが。 大谷 自分が欲しいものをいつも考えて作っているんですよね。一番自分が楽したいから(笑)。最近タイ料理食べたいからってタイ料理のお店も渋谷に作っちゃいました。 ——渋谷じゃありませんが「蕎麦処 グレゴリー」が一番驚きましたね。 大谷 うちのスタッフが蕎麦屋さんをやりたいって言ってきて、やらせてあげないと辞めちゃうので(笑)。夢は叶えないとね。そんなこんなで30店舗くらいになっちゃいましたね。 ——宇田川カフェは移転しましたよね。 大谷 移転しました。2年後にまた以前の場所に建て直し予定です。 野宮真貴×大谷秀政

これからの渋谷とは?

——今の渋谷は外国人観光客も増えてきていますが、いかがでしょうか。 大谷 最近タイ料理屋の方も毎日外国人の方がいらっしゃいます。代々木公園周辺に住んでらっしゃる外資系に勤めてる方がいっぱい来店されます。昼間からワインとかシャンパンとか飲んでますよ。これから再開発でどんどんホテルやオフィスビルが増えるんですよね。今まで新宿と比べるとホテルが弱かったけど、ホテルが増えればもちろんインバウンドが増えるでしょうし、オフィスが増えればもうちょっと大人が増えると思います。 野宮 何年後ですか? 大谷 2020年のオリンピックまでに半分くらいできるんですって。そしたらちょっと上の年齢層がぐっと増えるので、ちょっと面白いと思いますね。 ——これから渋谷が東京だけじゃなくて世界の都市として、どういう街になったらいいなと思われますか? 大谷 安全に刺激ある街がいいですよね。やっぱり日本って何が一番売りなのかというと安全なんですよね、治安がいいと思いますよ。僕は渋谷文化プロジェクトという「渋谷の文化的魅力・街の方向性」を発信するサイトに選ばれてるんですが、出店の話だったら出さないってずっと言っています。僕はもう街のごちゃごちゃした路面専門なので。駅に店を出すと、「どうせ駅だからカフェとかあるわよね」って人が来ちゃうじゃないですか。僕は5%くらいの人がいいと思うお店にしたいと思っていて。渋谷って昇降人口が1千万人くらいだから、5%がよければ50万人なんですよ。そういう店がたくさん増えたほうが街は楽しいわけです。万人受けのものをチェーン店で入れようとすると街が画一化されてつまんなくなっちゃうので、僕はそれに一生懸命抗っているんです。 ——個人店みたいなのが増えるといいですよね、この10年くらいで。 大谷 カオスの渋谷をキープするっていうのは東急さんの社長が発表していたので、なんとか頑張って欲しいなと思ってます。 ——ある年齢になると渋谷とかまったく行かなくなる人いるじゃないですか。でも結局行ってしまう場所ですよね。 大谷 結局ハブですからね。春の今の時期が一番人多いんですね。フレッシャーズの方々はとりあえず渋谷にくるんですよ。ちょっと慣れてくると中目黒、上原、麻布あたりに行ったり。だんだん街を知ってくると移動したりもするんですが、基本的にはやっぱり渋谷からっていうのがあって。春を制するものが渋谷を制するみたいなとこありますよね。 ——じゃあ春から諦めてるとそこから先に進まないってことですね。 大谷 そうなんですよね。だから渋谷に春来た人の期待を裏切らないようにしなきゃいけないんですよね。 ——野宮さんは展望というか希望はありますか? 野宮 ロンドン・パリ・ニューヨーク・シブヤと言えるような街にしたいということが一つありますね。色々な人達が出逢う街であって欲しいです。だから面白いことを提案したいなと思って。たとえば、スクランブル交差点で盆踊りとかね。“東京は夜の七時音頭”で皆で踊りたいですね。 ——そういう風に前向きに伝統も巻き込んでやっていくってことが逆に未来的なのかもしれないですね。 野宮真貴×大谷秀政 野宮真貴×大谷秀政 野宮真貴×大谷秀政 野宮真貴×大谷秀政

interview by Yuka Ishizumi

RELEASE INFORMATION

UDAGAWA BEKKAN BAND

2017.04.28(金) 宇田川別館バンド 277-LKDKCD ¥2,000(+xtax) [amazonjs asin="B06XSDVM2V" locale="JP" title="Udagawa Bekkan Band"] 詳細はこちら

野宮真貴、ヴァカンス渋谷系を歌う。〜Wonderful Summer〜

2017.05.03(水) 野宮真貴 UICZ-4394 USMジャパン ¥2,500(tax incl.) [amazonjs asin="B06XFQ2NBL" locale="JP" title="野宮真貴、ヴァカンス渋谷系を歌う。~Wonderful Summer~"] 詳細はこちら

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オリジナル記事: 元祖 “渋谷系”野宮真貴×LD&K大谷秀政、渋谷という街の変遷と宇田川カフェのこれから

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クリープハイプ、覆されるイメージと拡大する尾崎の「世界観」。武道館2daysを経て彼らが向かう先

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クリープハイプ
最近のクリープハイプの活動ペースが尋常じゃない。2月に作品集『もうすぐ着くから待っててね』をリリースしたと思ったら、もう4月には、菅田将暉主演の映画『帝一の國』主題歌となる11枚目となるシングル『イト』をリリース。その間にクリープハイプモバイル会員限定ツアー<「秘宝館」〜満開栗の花〜>で全国を回り、フロントマンの尾崎世界観(以下:尾崎)にいたっては、雑誌の連載やラジオのレギュラーを抱える。いったいどこからそんなバイタリティが出てくるのか。そのモチベーションの源とは。いったい尾崎はどこに向かおうとしているのか。武道館2daysを成し遂げたバンドが、さらなる目標を持つとしたら、それは何なのか。知りたい。尾崎は何かのメディアでこんなことを言っていたような気がする。 クリープハイプ - 「イト」MUSIC VIDEO (映画「帝一の國」主題歌)
「俺たちは一度バンドとしての役目を終えたと思っている。僕たちのピークはやはり武道館2daysをやったときで、そのあとは、自分たちの存在理由については常に考えながら音楽をやっている。」と。バンドとしてのアイデンティティを失いかけているなか、今ある仕事を全力でこなし、本当のことを忘れようとしているのか。それとも。一度頂点を極めたバンドが必ず通る道とは言え、それは苦しいに違いない。そんな葛藤も表に出さず、作品に昇華させることに成功している稀有なバンド、それがクリープハイプだ。 僕は、作品集『もうすぐ着くから待っててね』の店舗特典のブックレット作成を担当させてもらったのもあり、この怒涛のスケジュールの内幕を少し垣間見させてもらうことができた。でもそれは、非常に穏やかで、和気藹々としたものだった。ピリピリしていないし煮詰まってもいない。まるでアイデアが溢れ出しているようだ。バンドの勢いを嫌でも感じる。バンドのレコーディングを見るのは今回が2回目だった。一度目は、元相対性理論の真部脩一と西浦謙助が結成したユニット、アゼル&バイジャンがプロデュースしたアイドル、タルトタタンのデビュー・アルバムのレコーディングだった。もう何年前のことだろう。しかし、クリープハイプのレコーディング風景を観て、バンドによってこんなにもレコーディングのやり方が違うのかと驚きを隠せなかった。尾崎は途中までできた歌詞をプリントアウトして持ってきていた。途中まで歌入れするのだという。まだ断片しかできていない楽曲に歌が吹き込まれる。するとメロディができて、本当にまるで曲が生き物のように生命を持つ。一気に音楽っぽくなる。片や、元相対性理論のコンポーザー、真部脩一は、即興でその場で歌詞をつくって、そのままレコーディングしていた。真部の歌詞と言えば、絶妙なセンスで繰り広げられる言葉遊びの数々が有名だが、あれが即興とは、と当時驚いたものだった。話がそれた。とにかく、クリープハイプのレコーディングは、バンドの充実度を如実に反映したものだったということだ。 そもそもの尾崎氏との出会いは、美容文芸誌『髪とアタシ』での取材だ。『髪とアタシ』は髪に関するものなら何でも特集する雑誌で、そのときは、髪と音楽という特集で、僕は尾崎氏に自身の髪というテーマで取材をする予定だった。はじめ、僕は、クリープハイプのインタビュー担当ではなかった。別の女性ライターがインタビューすることになっていた。しかし、クリープハイプの歌詞には、ピンサロを筆頭として、エロにまつわるエピソードが数々出てくる。そこで、編集長が男のほうがいいだろうと、僕に話がまわってきたのだ。編集長GJすぎる。ちなみに僕はピンサロにいったことがない。チャンスがあれば、尾崎氏に楽しむコツを教えてもらいたい。そして、そのときのインタビューが凄く盛り上がったのだった。僕は、髪型は社会に対する違和感の象徴と言う尾崎氏にすっかり共感してしまって、一発でファンになってしまっていた。また一緒に仕事をしたいと思っていたところ、まさかの尾崎氏からのオファーだった。凄く嬉しかった。なんとしてもいい仕事をしようと思った。僕は喜び勇んで取材日に備えた。 僕が取材のために、お昼過ぎに都内のレコーディング・スタジオに着くと、もうメンバーは集まって、曲を録音しているところだった。かなりBPMの早い曲で、すでに撮り終わるところだった(のちに“は?”という曲だということが判明する)。レコーディングは主に尾崎が中心となって行われる。そしてディレクションの指示がはっきりしていて早い。曲録りもほぼ一発録りで、だらだらと何回も録ったりしない。これは、昔お金がなくて、レコーディング・スタジオに長くいられなかったことの名残だとか。テキパキした尾崎の指示に、メンバーもテキパキと答えていく。ギターの小川、ベースの長谷川、ドラムの小泉、3人は、口を揃えて、尾崎がクリープハイプのリーダーだと即答した。そこには完璧な信頼関係が見て取れた。僕は尾崎以外の3人の自意識の出し方が絶妙なところがとても素敵だなと思った。本当はもっと自分も前に出たいはずだ。しかし彼らは必要以上に前には出ない。尾崎を優先させる。それは、リスペクトと信頼関係がなければできないことだ。 作品集『もうすぐ着くから待っててね』はある意味非常にわかりやすい構成のアルバムだ。曲順でいえば2曲目にきている東京メトロfind my tokyo.CMのイメージソングでもある“陽”が小林武史をプロデューサーに迎えて、ストリングスをフィーチャーした超ど真ん中のポップチューン。今までのクリープハイプにはないタイプのポップさを備えた曲だ。それに対し、他の楽曲、“ただ”、“は?”、“校庭の隅に二人、風が吹いて今なら言えるかな”は、これも今までのクリープハイプにはないタイプの曲で、様々な実験が試されているたぐいの、一風変わった曲群だ。世間が望んでいるクリープハイプと、自分たちがこうあろうとしているクリープハイプ。そのふたつの折り合いをバランスよくつけている絶妙の作品集と言っていいだろう。この狙いはわりと常道だが、王道でもある。“陽”のポップネスから入ったリスナーが他の楽曲でよりディープなクリープハイプの世界に引き込まれ、ファンになっていく姿がありありと想像できる。 クリープハイプ - 「ただ」MUSIC VIDEO (from 2017.2.22 Release 作品集「もうすぐ着くから待っててね」)
また『もうすぐ着くから待っててね』というタイトルの意味は、「待ち合わせをするときに、少し遅れそうなとき、ケイタイ電話で、もうすぐ着くからと電話できる仲が、一番いい距離感だと思っている。」と尾崎氏が言った。「あまり仲良くないと、そもそも遅刻しないし、電話なんてできない。逆に距離が近すぎるとそんな電話はしない。そう電話で伝えられるほどの距離感がやっとファンとの間に構築できたんじゃないかなと思った。」と続けた。この話を聞いてファンはどう思うのだろう。素直に喜ぶのかな。たぶんそうだろうな。 クリープハイプは、4枚目の最新アルバム『世界観』から、今までのクリープハイプのイメージを覆そうという戦いをずっとしていると思っているのだが、尾崎がラジオをやったり小説を書いたり、テレビに出たりすることは、とてもバンドにとっていいことだと思う。それは尾崎の「世界観」の拡大を意味するから。世界観という名前は、周りから世界観がいいよねと言われることが多いから、つけた名前だと聞いたが、明らかにその世界観の奥行きが広がっているのがここ最近の作品を聴いていて思う。これからも、いくつもの世界観を切り取り、我々に多様な世界の見方を提示してほしい。

RELEASE INFORMATION

11th SINGLE『イト』

NOW ON SALE クリープハイプ [amazonjs asin="B06XXR3Y32" locale="JP" title="イト(初回限定盤)"]

作品集「もうすぐ着くから待っててね」

NOW ON SALE クリープハイプ[amazonjs asin="B01N5OQTQI" locale="JP" title="もうすぐ着くから待っててね(初回限定盤)(DVD付)"][amazonjs asin="B01N5OQW57" locale="JP" title="もうすぐ着くから待っててね(通常盤)"] 詳細はこちら
オフィシャルサイト

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【チケプレ】ブラッド・ピット主演&プロデュース『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』舞台挨拶付き試写会にご招待

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Netflix
Netflixと、ブラッド・ピットが代表を務める制作会社プランBの共同制作によるアクション大作映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』が5月26日(金)より全世界同時オンラインストリーミング!

『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』ストーリー

ジャーナリストの故マイケル・ヘイスティングスによる実在の人物を描いたベストセラーの原作から発想を得たオリジナル映画。ひとりの将軍の栄光と衰退を描きながら、戦争の裏側に迫る衝撃作です。 一部は実話でありながら、また痛烈なパロディでもあり、「果たして現実と創作の境界線はどこなのか?」という不穏な疑問を浮き彫りにしています。

ブラピをはじめ、豪華出演陣!

ブラッド・ピットが主演・プロデュースを務め、ティルダ・スウィントン、ベン・キングスレーなどのオスカー俳優陣が出演! 製作は『マネー・ショート 華麗なる大逆転』、『ワールド・ウォーZ』、そして本年度アカデミー賞で作品賞を受賞した『ムーンライト』を手掛けた製作会社プランBが担当するなどハリウッドでも第一級の注目作となっています。
そんなNetflixオリジナル映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』の舞台挨拶付き試写会が実施! デヴィッド・ミショッド監督が来日する貴重な試写会に、Qeticから10組20名様をご招待!

PRESENT INFORMATION

『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』舞台挨拶付き試写会 10組20名様

2017.05.23(火) 夕刻 都内某所 ゲスト:デヴィッド・ミショッド監督(予定)

メールでの応募方法

「応募する」ボタンをクリック後、題名を「プレゼントのご応募」とし、 メッセージ本文に下記必要事項5点を明記のうえご応募ください。 1)ご希望のプレゼント:映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』舞台挨拶付き試写会 2)お名前: 3)住所:〒 4)メールアドレス: 5)電話番号: 応募する

Twitterでの応募方法

1)Twitterにて「@Qetic」をフォロー 2)下記ボタンよりこのページをRTして下さい。 応募する

応募期間

2017年5月10日(水)~2017年5月16日(火)23:59まで
<注意事項> ※舞台挨拶付試写会上映のご招待です。 ※都合により、ゲストは予告なく変更、舞台挨拶が中止、日程変更となる場合があります。予めご了承ください。 ※当日はメディアの取材が入る予定です。お客様が取材等で映り込む場合がありますのでご了承ください。 ※満員の際は消防法によりご入場をお断りします。 ※いかなる理由があっても開演後のご入場は堅くお断り致します。 ※受付時間、舞台挨拶開始時間などの詳細は当選者にお知らせいたします。ご当選された方は、ご招待状の記載をご確認の上、ご来場 ください。 ※時間が多少変更になる可能性もございます。

ウォー・マシーン:戦争は話術だ!

5月26日(金)全世界同時オンラインストリーミング

Netflix オフィシャルサイトTwitterFacebookInstagram

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フジロック出演決定!サンダーキャットが「あいつ」と秋葉原で出会った〜。

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サンダーキャット
ケンドリック・ラマー、ファレル・ウィリアムス、フライング・ロータス、マイケル・マクドナルド、ケニー・ロギンス、ウィズ・カリファ、カマシ・ワシントンらが参加し、ただいま大ヒット中の最新作『Drunk』を携え、来日全5公演をソールドアウトさせたサンダーキャット(Thundercat)。 2017年4月17日から30日に渡って東京、名古屋、京都、大阪の4都市を巡る来日ツアーが行われ、全公演チケットがソールドアウトとなりました! これまでレーベル〈Brainfeeder〉のショウケースや、フライング・ロータス、エリカ・バドゥのバンド・メンバーとして来日をしてきたサンダーキャットですが、今回が初の単独来日公演でした。 最新作『Drunk』にはケンドリック・ラマー、ファレル・ウィリアムス、フライング・ロータス、マイケル・マクドナルド、ケニー・ロギンス、ウィズ・カリファ、カマシ・ワシントンらが参加していることが話題になりましたが、“Tokyo”というタイトルが収録されているのをご存知でしょうか? Thundercat - 'Tokyo'
《東京との情事》で締めくくられる“Tokyo”の歌詞には『北斗の拳』の《ケンシロウ》、『ドラゴンボール』の《悟空》、秋葉原、お台場にある《ガンダムカフェ》など日本のアニメ、漫画に関するものが多く出てきます。 今回の来日でも、歌詞にあるように《もう1日だけ滞在できる?(Can I stay one more day?)》と聞いて滞在を延長したのでしょうか? ゴールデンウィーク真っただ中の5月某日、秋葉原にガンダムカフェの前でサンダーキャットを発見! そこで、Qeticのあいつと一緒にサンダーキャット御一行を追いかけてみました! サンダーキャット あいつ「サンダーキャット、イタ!!!」 サンダーキャットサンダーキャット あいつ「サンダーキャット……!?ドコイク?」 サンダーキャット サンダーキャットサンダーキャット あいつ「ハッケン!ハリツイテ……カニ歩き!?」 サンダーキャットサンダーキャット あいつ「マンガ・アニメいっぱいのお店ダネ!」

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オリジナル記事: フジロック出演決定!サンダーキャットが「あいつ」と秋葉原で出会った〜。

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【インタビュー】高岩遼、死のジンクス「27歳」誕生日にジャズライブ開催!「ちょっと待てよ、27歳ってスターが死ぬ歳じゃないか。」

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高岩遼
「必ずスターになる」と豪語する平成の暴れん坊将軍、高岩遼。彼の27歳の誕生日をジャズライブで記念するバースデーライブが8月24日(木)にMotion Blue YOKOHAMAにて開催される。 8人編成ヒップホップチームであるSANABAGUN.、NEW SAMURAI R&R掲げるロックンロールバンド、ザ・スロットル、ヒップな表現者集団SWINGERZと、各組織の首謀者でありフロントマンの歌手・高岩遼が幼少を過ごした横浜の地で開催するこの「凱旋バースデーライブ」は彼自身にとっても、オーディエンスにとっても忘れがたいショーになるのは間違いない。 ジャズ・スタンダードを高岩流のエンターテイメントに昇華するリッチな一夜を、お見逃しなく。 高岩遼「Ryo Takaiwa 27th Birthday Live」@ Motion Blue YOKOHAMA 告知トレーラー

Interview:高岩遼

高岩遼 ——まずは今回の<Ryo Takaiwa 27th Birthday Live>を開催することになった経緯から聞かせてもらえますか? 高岩遼は大学でジャズを学ぶために岩手県宮古市から上京しまして。俺は、フランク・シナトラとレイ・チャールズとマーロン・ブランドと永ちゃん(矢沢永吉)とたけし(北野武)をシチューの具にして、かき混ぜたような人間になりたいと思って上京したんですね(笑)。大学時代はずっと都内を中心にジャズボーカリストとして武者修行していたんです。けれど、大学卒業後に俺のイメージするスターダムにのし上がるためにはジャズボーカリストだけでは無理なんじゃないかと思って、SANABAGUN.、ザ・スロットル、SWINGERZという組織を結成したんですけど。それでもやっぱり僕は歌手だから、ライフワークとしてジャズを歌うことが一番リラックスできるんですよね。なので、各組織の活動をやりつつ、空いた時間で男性ジャズボーカリストとして歌うことを続けてきて。内容としては、フランク・シナトラが歌いヒットさせた、ジャズにおけるスタンダードナンバーと呼ばれる古い曲を歌ってきました。そして、今年の8月27日(日)に高岩遼が27歳になると。そこで思ったんです。「ちょっと待てよ、27歳ってスターが死ぬ歳じゃないか。」と。 ——いわゆる“27クラブ”ですよね。27歳で夭逝するロックやブルースのアーティストたちが多いという。やっぱりそこも意識してたんだ? どこかで意識してましたね。だから、27歳の誕生日を迎える前に、俺のデンジャラスでビッグなバースデーパーティを、大事な場所で開催するべきなんじゃないかと思ったんです。それで、今回の会場のMotion Blue YOKOHAMAの元締めである株式会社ブルーノート・ジャパンに直談判で話をもっていって、開催が決定した次第です。大学時代に銀座でジャズボーカルの武者修行をしているときに、いろんなお客さんがお店に来たんですね。占い師のおばちゃんが何人か来て、「あんた、27歳か35歳で死ぬよ。」って言われたわけです、マジで(笑)。「いや、死なねえから。」と。俺は未来の空飛ぶクルマ見てえし。俺自身はまったく死ぬ気はないし、最後まで生きなきゃカッコ悪いと思ってるんですけど、ただどこかで27歳という年齢は意識してましたね。 ——先ほど「ジャズを歌うときが一番リラックスできる」という発言がありましたけど、シンガーとして一番ニュートラルに歌えるのがジャズであるということですよね。 そうっすね。やっぱりジャズには期限がないというか。バンドだとフロントマンとしてメンバーの人生も背中にのしかかってきますけど、ジャズボーカルは歳を重ねる度によくなりますし、若いときの声もいいけど、ジジイになったときの声もいいみたいな感じで。そういう意味で期限がないんですよね。俺は外出したら突っ張って生きてるような人間ですけど、家に帰ってお酒飲みながら涙を流して聴く音楽って言ったら、やっぱりジャズなんですよね。ボーカリストとしても、ジャズってニュートラルな状態でリラックスして歌わないといけないんですよね。そうでなければ、ジャズの響きにならない。イキったボーカルでアプローチしてもすげえダサくなる。そういう意味でも、カッコはつけるけどニュートラルな状態で歌うのがジャズなんです。 ——高岩遼がジャズのスタンダードを歌い継ぐということに関して、どういう意義を感じてますか? スタンダードが一番好きだから、というシンプルな理由ではあるんですけど。ただ、今やジャズの本国であるアメリカでさえ、スタンダードに関しては一部のオヤジとマニアックな若いやつらしか聴いてないと思うんですよね。そこで、日本人であり黄色人種の俺が、あえてスタンダードにトライする。その面白みとプライドですよね。 ——もちろん、今後はスタンダードを歌うことと並行して、オリジナル楽曲を制作する意志も持ってると思うんですけど。 そうですね。スタンダードも歌いつつ、オリジナルのジャズの名曲を作れたらいいですよね。 高岩遼

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オリジナル記事: 【インタビュー】高岩遼、死のジンクス「27歳」誕生日にジャズライブ開催!「ちょっと待てよ、27歳ってスターが死ぬ歳じゃないか。」

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【プレゼント】宇宙一“ヤバい”ヒーロー・チーム!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』ミニフィギュアを5名様に!

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
『アベンジャーズ』のマーベル・スタジオが贈る、最強に笑えるアクション・アドベンチャー超大作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』が5月12日(金)より全国公開!
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
©Marvel Studios 2017

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は、宇宙一“ヤバい”ヒーロー・チーム!

「僕はグルート」のたった一言しか話せず、身長25cmで超絶カワイイのに、怒るとコワい最終兵“木”「ベビー・グルート」や、ガラクタからあらゆる武器を作ってしまう、銀河一凶暴な毒舌アライグマの「ロケット」、そしてリーダーなのにカリスマ性0のお調子者なテキトー野郎「ピーター・クイル」など、ガーディアンズのメンバーは超個性的なヤツばかり。 正義の為に戦うアベンジャーズを尻目に、ノリだけで戦うありえないヒーロー・チームがガーディアンズ・オブ・ギャラクシー!
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
©Marvel Studios 2017

ヒーローなのに無責任!?

ガーディアンズ達が戦う理由、それは……お金とノリ!? 彼らは決して正義の為には戦わず、直前まで口喧嘩をし、戦闘中もてんでばらばらなガーディアンズ達。そんなヒーローらしさのかけらも見せないガーディアンズ達の目的が偶然一致した時、銀河を救ってしまうほどイカしたヒーローに変貌!
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
©Marvel Studios 2017

テキトーなのに、実は凄いぞ!ガーディアンズ!

『アイアンマン』、『スパイダーマン』など数々のヒーローを世に生み出してきたマーベル・スタジオの中でも最もユニークで最もありえないチームの大冒険は、世界中で大ヒットし、8億ドルに迫る興行成績を記録! 
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
©Marvel Studios 2017
そして本作で個性的なキャラクターと同じくらい重要な役割をもつ“音楽”も世界中で大ヒット。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のサウンドトラックはグラミー賞にノミネートされただけでなく、米ビルボード200チャートで1位を獲得するという異例の事態となりました。 更に、来年の公開を控えるマーベル作品の集大成ともいえる超大作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』への参戦も決定! 彼らの行く末からますます目が離せません!
そんな映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ミックス』の公開を記念し、ベビー・グルート ミニフィギュアを5名様にQeticからプレゼント! あなたの部屋で踊りだすかも!?

PRESENT INFORMATION

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ミックス』ベビー・グルート ミニフィギュア

メールでの応募方法

「応募する」ボタンをクリック後、題名を「プレゼントのご応募」とし、メッセージ本文に下記必要事項5点を明記のうえご応募ください。 1)ご希望のプレゼント:映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ミックス』ベビー・グルート ミニフィギュア 2)お名前: 3)住所:〒 4)メールアドレス: 5)電話番号: 応募する

Twitterでの応募方法

1)Twitterにて「@Qetic」をフォロー 2)下記ボタンよりこのページをRTして下さい。 応募する

応募期間

2017年5月12日(金)~2017年5月18日(木)23:59まで ※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

5月12日(金)全国ロードショー

マーベル「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」本予告

監督:ジェームズ・ガン 製作:ケヴィン・ファイギ 出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ 他 全米公開:2017 年5月5日  配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン ©Marvel Studios 2017 
STORY: 『アベンジャーズ』シリーズのマーベル・スタジオ最新作!銀河一“ヤバい”・ヒーロー・チーム<ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー>が、超絶カワイイ最終兵“木”ベビー・グルートに振り回されながらも、なぜか強大な敵に立ち向かうハメに。お調子者のテキトーリーダー、凶暴な毒舌アライグマなどクセ者ぞろいのチームが繰り広げる、懐かしくもゴキゲンなヒット曲に彩られた、最強に笑えるアクション・アドベンチャー超大作!銀河の運命は、彼らのノリに託された。
詳細はこちら

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【インタビュー】TOKYO HEALTH CLUBの「裏切らない裏切り」。新作はまさに「未知との遭遇」!

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TOKYO HEALTH CLUB
2016年リリースの『VIBRATION』でマンハッタン・レコードに移籍したTOKYO HEALTH CLUB(以下、THC)が、新作となるミニ・アルバム『MICHITONOSOGU』を完成させた。これまで良くも悪くも「ユルい」や「サブカル」といった評価を受けがちだった彼らだが、そういった文系的なキャッチーさや、多面的な存在性は残しつつも、今作ではより「ヒップホップ性」を作品の中心に据え、彼らが本来目指していたアプローチを形にする。その意味では、ヒップホップの自由度や、王道的なヒップホップをより深く取り込み、推し進めることで、いわゆるヒップホップ的なマッチョさという意味ではなく、芯の強い「タフ」な作品を完成させたTHC。新たな側面を見せる今作は、まさにリスナーにとって「未知との遭遇」となるだろう。

Interview:TOKYO HEALTH CLUB

——前作『VIBRATION』から今作『MICHITONOSOGU』までの前後では、MACKA-CHINさんの『MARIRIN CAFÉ BLUE』にも収録された“ズラカル feat. TOKYO HEALTH CLUB”への客演や、男性ラップ・アイドル:MAGiC BOYZのシングル“3.141592”をプロデュースするなど、外への広がりも強くなりましたね。 JYAJIE 繋がりが増えていったし、それが結果、色んな仕事にも広がっていって。 DULLBOY “東京Swingin’”は『WEGO』とのコラボ企画<WE GOOD TOKYO>のテーマ・ソングとして作った曲だったし、“supermarket”は『モヤモヤさまぁ~ず2』のED曲に起用して貰ったり。 TSUBAME その意味でも『VIBRATION』を出してから、色んな人が見てくれるようになって、活動の幅が増えたと思いますね。 ——『VIBRATION』も含めて、今までのTHCの作品は評される時に、ヒップホップとの距離感——それは得てして「ゆるい」と言われがちだったけど——や、アウトサイダー的な文脈で捉えられる事が多かったですね。だけど『MICHITONOSOGU』は、非常に真っ直ぐに、「ヒップホップとして格好いい事が出来る」という事実を提示した作品になっていて。 JYAJIE そこをちゃんと狙って作ってみようかっていうのが、制作の原点にあったんですよね。 ——「アウトサイダー」「ゆるい」と見られる事に対するフラストレーションはインタビューでも語られていたし、同時にそのイメージを「シティ・ポップ」的な提示として利用してる部分もあったと思います。だから、そういったイメージを抱いてる人には、今回のアルバムの構成を意外に思う人もいるだろうなって。 SIKK-O シティ・ポップ感を前回は利用しようとしてたし、そう思われてもいいと思ってたけど、今回はそれを裏切らないといけないとも思ったんですよね。 JYAJIE なんとなく、そういうシティ・ポップ感みたいなモノが流行りでもあるじゃないですか。 SIKK-O それと同じことをやってもしょうがないし、「裏切らない裏切り」みたいなアプローチが今回は出来ればと思ったんですよね。 ——だから、これまでのTHCの音楽から全く方向転換した訳ではないし、延長線上にはあると思いました。ただ、今までも内包してたヒップホップ性みたいな部分に、パラメーターをかなり多く振ったというか。 JYAJIE 根本的なTHCらしさは変わってなくて、進め方の違いだけだと思いますね。でもそこに向かう為に、トラックやリリックを変化させる事は意識しましたね。 SIKK-O トラックの違いが一番大きいよね。 TSUBAME 『VIBRATION』はラップを聴かせるためのトラックを意識したし、色んな人の意見を取り入れてあの形になったんですよね。だから正直、自分個人が好きなトラックというよりは、イメージにトラックを沿わせたり、「THCに求められるトラック」を作る作業でもあったから、『VIBRATION』のトラック制作は大変で。だけど今回は自分が単純に良いと思える、好きなタイプのトラックを前面に出したんですよね。 ——質感的にもクリアさよりも、ざらつきだったり、ラフな部分を感じますね。 TSUBAME わざとサンプルも荒く切ったり、あえてノイズを残したり、弾きも入れたけど、それをエンジニアのSUIさんに汚して貰ったりして、キレイに纏めてはいないですね。そういう空気感を出したかったし、その質感にアルバムのトーンやラップを合わせて欲しくて。それは、こういうトラックで作りたい、っていう気持ちと、そういう音像とラップでも、ちゃんとリスナーに届く品質になるだろうなっていう自信が持ててたからなんですよね。 SIKK-O だから今回は改めて4人に立ち戻って作った作品ですね。4人での会議も増えたし、録音も宅録に戻したり。初期の制作の感触に近いんですよね。 JYAJIE 1stの『プレイ』や2nd『HEALTHY』でやりたかった事がようやく出来た感じもあるよね TSUBAME うん。本来求めてたモノに自分たちの技術力が追いつけたと思うし、ようやくそれが出来たんだと思う。 SIKK-O 感覚的にも、いままでみたいな「オフザケ」は止めて。 TSUBAME クール目に寄せようって。 SIKK-O ……なんでそうしようって話になったんだっけ? ——一番重要でしょ、そこ(笑)。 DULLBOY 根本的には『VIBRATION』と同じようなものを作っても受け入れられないし、自分たちも面白くないよね、って。 SIKK-O そうだそうだ。且つ、今回のベースになってるような90sヒップホップの質感がTSUBAMEのデモにあったから、ミニ・アルバムをその空気感で統一するのも可能だし、今までそういう作風もやってこなかったから、面白そうだよねって。 JYAJIE それに、6曲だからちょうど良く収まったのかなって。12曲とかこのテイストだと、ちょっと難しいし、聴き疲れるかも知れないけど。

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【インタビュー】ピューマローザ、表情を魔法のように操り生み出した『ザ・ウィッチ』の魅力

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Pumarosa
今年2月25日(土)、26日(日)に開催された<HOSTESS CLUB WEEKENDER>で初の来日公演を成功させた、南ロンドンの5ピース・バンド、ピューマローザ(Pumarosa)。彼らがついに待望のデビュー・フル・アルバム『ザ・ウィッチ』を完成させた。『NME』誌にも絶賛されたキラー・シングル“プリーステス”や“ハニー”を含む、全10曲(日本盤にはBo NingenのTaigen Kawabeによる“プリーステス”リミックスがボーナス・トラックとして収録)。 これまでフランツ・フェルディナンド、ミステリー・ジェッツ、バット・フォー・ラッシーズらの名作を数多く手掛けてきた名匠、ダン・キャリーをプロデュースに迎え、彼のスタジオでレコーディングが行われた本作には、バンドの持つユニークで多面的な魅力が目いっぱいに詰まっている。 『魔女』というタイトル通りの、イザベル・ムニョス・ニューサム(Vo)による蠱惑的な歌声と妖艶なパフォーマンス。長尺の時間の中で、それぞれの楽器が有機的に対話しながら変化していく、サイケデリックかつグルーヴィな演奏。数々のフェス出演、グラス・アニマルズに帯同した全米ツアー、香港やシンガポールを含む世界各地での精力的なライブ活動を経て、緻密に練り上げられた本作のリリースによって、ピューマローザは今後、より広い世界へと羽ばたいていくに違いない。 今回、インタビューの相手を務めてくれたのは、イザベルとジェームス・ネヴィル(Gt)。初めて訪れた日本の印象から、世界をツアーしてきた思い出、ダン・キャリーとのレコーディングやデビュー作『ザ・ウィッチ』の魅力について等々、様々なトピックについて、真摯に答えてくれた。

Interview:Pumarosa(イザベル[Vo]&ジェームス[Gt])

Pumarosa ——今回が初めての来日となりますが、日本の印象はどうですか? ジェームス・ネヴィル(以下、ジェームス) とても良いよ。ロンドンとは全然違って、すごく穏やかな感じがする。昨日は神社に観光に行ったんだけど、とても落ち着いた気持ちになったね。 イザベル・ムニョス・ニューサム(以下、イザベル) ストリートの人混みであっても、穏やかな感じがするわ。ロンドンだと、人の多い交差点なんかでは、皆ぶつかってはお互いに腹を立てて、とても攻撃的だから(笑)。建物も全く違って、もっとモダンな感じがして面白い。  ——昨年はアメリカやヨーロッパ諸国、香港、シンガポールなど、世界各国を回っていましたが、その中で特に印象に残った場所を教えてください。 イザベル ニューヨークのターミナル5でのライブはとても素晴らしかった。建物が80、90年代からずっとクラブとして使われていた場所で、とても天井が高くて、ギャラリーが周りをグルっと囲んでいる中にステージがあって。私たちの音楽もダンスの要素があるから、会場とバンドのグルーヴが合っていたと思う。 ——昨年は<SXSW>や<ラティテュード>、<グラストンベリー>といったフェスにも出演していましたね。普段のショウとフェスでのライブ、違いを感じることはありますか? ジェームス うん、全く違うね。ソロのショウを見に来てくれる人は落ち着いてて、きちんとしてると思う。フェスに来てる人はもっと開かれた感じで、かなりクレイジーなんだ。 イザベル <グラストンベリー>でのライブは、出番が深夜の1時からだったから、お客さんもすっかり出来上がってて、とってもエキサイティングだった。でも、場合によっては午後3時からの出番とかの時もあるから、みんな疲れてたりもする。 ジェームス うん、フェスの出演は、時間帯やシチュエーションによってかなり左右される。でも、単独のライブでは、わざわざ僕たちを目当てに来てくれるわけだからね。 イザベル 去年の秋にバンドで最初の単独ツアーをやって、ブライトンとか色んな土地に行ったんだ。キャパ200人くらいの小さなライブハウスだったりするんだけど、観客のエネルギーがとても凄かった。最初の曲から歌ってくれて、こちらもレスポンスを返して、どんどんエネルギーが強くなっていくの。とてもパーソナルで、素晴らしい体験だった。 Pumarosa

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<HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER>見どころ徹底紹介!モグワイ、ホラーズ見逃せないのは……このアーティストだ!!

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HCAN2017
SUMMER SONIC(以下、サマソニ)>の深夜Midnight Sonicで2015年より開催されている<HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER(以下、HCAN)>が2017年も開催されることが決定! 開催決定の発表と同時に、第一弾出演アーティストとして、モグワイ(Mogwai)ザ・ホラーズ(The Horrors)ビーク>(BEAK>)ブランク・マス(Blanck Mass)マシュー・ハーバート(Matthew Herbert)が発表されています。 今年で3回目の開催を迎える<HCAN>。今回から<サマソニ>、<SONICMANIA(ソニマニ)>のチケットとは完全別売りとなり、より充実のイベントとしてパワーアップ! オフィシャル先行販売期間はすでに終了してしまいましたが……、一般販売に先駆けて一般先行チケット販売が実施中! 一般先行<HCAN>チケットを購入!

<HCAN>2015-2016を振り返り!

まずは、2015年の初開催から毎年センスの光るラインナップで注目を集めてきた<HCAN>の歴史をサクッと振り返ります!

2015年:トム・ヨーク『Tomorrow’s Modern Boxes』ライブ

HCAN2017
(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved, at Hostess Club All-Nighter
開催初年となった2015年はトム・ヨーク(Thom Yorke)、F.F.S、マシュー・ハーバート(Matthew Herbert)、スピリッチュアライズド(Spiritualized)、バイオ(Baio)、ジョン・ホプキンス(Jon Hopkins)、ボー・ニンゲン(Bo Ningen)らが出演。 フランツ・フェルディナンド(Franz Ferdinand)とスパークス(Sparks)によるスーパーバンドF.F.Sのそれぞれのヒット曲が満載のライブ、深夜の幕張メッセに独特な世界観で彩ったスピリチュアライズドのライブなど<HCAN>でしか味わうことのできないパフォーマンスが披露されました。 そして、ライブの前から配信、アナログのみでリリースされていた『Tomorrow’s Modern Boxes』のCDが販売されるという演出あり、最も話題となったのがレディオヘッド(Radiohead)のトム・ヨークのライブ。アンコールに応えてアトムス・フォー・ピース(Atoms For Peace)の“Default”を演奏するという場面も! Atoms For Peace - Default
2015年:<HCAN>レポを読む!

2016:豪華ラインナップにサプライズ演出も

HCAN2017
photo by Tadamasa Iguchi
2回目の開催となった2016年はダイナソー Jr.(Dinosaur Jr).、アニマル・コレクティヴ(Animal Collective)、ディアハンター(Deerhunter)、サヴェージズ(Savages)、テンプルズ(Temples)、マシュー・ハーバート(Matthew Herbert)、アウスゲイル(Asgeir)、ジョン・グラント(John Grant)らが出演。 何が飛び出すかわからないワクワク感に満ち溢れたアニマル・コレクティヴのパフォーマンスや午前4時にサイケデリックな楽曲たちで観客を魅了したテンプルズ。そして、サヴェージズのライブでは2015年の<HCAN> に出演したボー・ニンゲンのTaigenが飛び入りで参加するサプライズもありました! Savages & Bo Ningen Boiler Room London Live Set
2016年:<HCAN>レポを読む!

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【インタビュー】SALU新作、友達に向けた“Dear My Friend”、“First Dates”を深掘り!【SALU WEBインタビュー曲解説WEEK】

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SALU
世界を漂泊しながら、常に自分のいる場所から言葉を紡ぐ、若い世代の感性を映すリリシスト・SALU。tofubeatsやケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)、Salyuや中島美嘉ら、多彩なアーティストとコラボした前作『Good Morning』、そしてSKY-HIとタッグを組んだ『Say Hello to My Minions』を経て、さらに10年代後半の東京のリアルを素直に落とし込んだニューアルバム『INDIGO』が完成した。 本作のリリースの発表タイミングで公開された、ダークサイドを表現する“YEDI”とは対照的に、最近のUSヒップホップの潮流であるゴスペル調から、アーバンなシティポップのSALU流解釈もあれば、注目の最新ヒップホップ男女ユニット、ゆるふわギャング客演ナンバーまで、ジャンルの境界線が溶ける楽しさが溢れている。 そこで今回、「SALU WEBインタビュー曲解説WEEK」と銘打ち、MTV、EMTG MUSIC、Qetic、ミーティア、M-ON! MUSICに分けて、トータル11曲を紹介する異例の企画を展開。当インタビューでは、もう会えないかもしれない友人へのリアルな手紙がテーマの“Dear My Friend”と、マンネリ気味のデートをトキメキに変える“First Dates”をクローズアップ!

Interview:SALU

——今回の『INDIGO』の発端を教えてください。 『Good Morning』の時から、とにかく明るい音楽をやってみたいという気持ちになっていて。前作の SKY-HIくんとのEPはヒップホップ・テイストの強い、現行のUSのラップを意識した作りになっていたんですけど、そういうところからも離れて、とにかく耳に優しい音楽を作ってみたいなっていう感じでした。生きるだけで大変なので、自分としては大変なことを考えさせられる音楽はそんなに聴きたくないし、そういう表現は前作までで一旦やりきったかなっていうこともありましたね。 ——タイトルが意外でした。 愛を愛という言葉でそのまま表現しても面白くはないので、違うことで表現したいなと。なかなか『INDIGO』っていう言葉から愛を連想出来ないと思うんですけど、それぐらいでいいかなと思って。今回はタイトルにしろ、ヴィジュアルにしろ、サウンドとか歌詞にしろ核になるものはしっかりあるんだけど、周りにあるものを楽しんでもらえればそれでよくて、10年後とかに中心に近づいてもらえることがもしもあったら、それでいいかなと思ってるんです。 ——ぼんやりした不安も、ぼんやりしたこう心地よさも、どっちも感じるアルバムで。すごく“今”だなと。 良くも悪くも今の空気感がすごい出ていると自分でも思います。世界情勢とか日本の社会をみたら、そんなに宜しくない状況だと思うんですけど、多分みんな幸せに暮らしてるし、でも違和感みたいなのも感じながら、あんまり気にしないように生活をしていると思うんです。だからそういうのが表現できたらいいなというのはありました。 SALU

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アンダーソン・パーク、フルームからKan Sano、WONKまで参加のコンピ「Fresh RnB」楽曲解説が公開!

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Fresh RnB
英BBCが毎年度発表のブレイクが期待される新人リスト「Sound of 2017」(過去の受賞者はアデル、サム・スミスら)では約半数がアーバン・アーティストが占める等、ますます世界的な盛り上がりを見せるフューチャー・ソウル/R&Bシーン。 そんな世界の音楽ファンのココロと耳を癒やしている極上ネオソウルにスポットを当て国内外問わずコンパイル&極上DJミックスした、殿堂〈マンハッタンレコード〉が仕掛けるR&Bプロジェクト/コンピレーション・アルバム、その名も『Fresh RnB』 デジタル版が5月26日(金)に、CD版が1週間後の 6月2日(金)にそれぞれ全国リリースされる。

アンダーソン・パーク、ジ・インターネット、フルームが参加!

今や世界的な成功を収めたアンダーソン・パーク、ジ・インターネット、フルームといったグラミー賞を飾ったアーティスト達の楽曲はもとより、米『ビルボード』誌「2017年注目すべきアーティスト」選出のオルタナR&Bの新星カリードや、ドレイクの最新作にも参加する等今世界が注目する弱冠19歳のUKシンガー、ジョルジャ・スミス (今回が国内オフィシャルCD初収録!)。 同じくUKからジョーンズ、シニード・ハーネットといった注目の次世代ディーヴァ達やケンドリック・ラマーとの共演も話題となったオルタナ・ソウルの奇才ジェイムソン、レジェンドDJジャジー・ジェフが総指揮のR&Bユニット ザ・プレイリスト。 そして、米『Fader』マガジンにて“衝撃の新人”と紹介され、今夏〈マンハッタンレコーディングス〉よりデビューアルバムのリリースが控える、NYの新鋭マルチ・アーティストクリス・マクレニー(本コンピ収録のデビュー・シングル“Otherside”は併せて本日配信同時リリース)等、世界の人気ネオソウル系プレイリストでは話題のいずれも今回が“日本初上陸”となる国内コンピ初収録の注目曲がズラリ。

国内からもKan Sano、WONKらが参加!

そして日本国内からもKan Sano、WONKといった今注目の世界水準なアーティストの楽曲も収録、初夏の陽気に相応しい、今までありそうでなかった新しくて“キモチいい"R&Bプロジェクト。R&BDJミックス・コンピの“新”定番がここに登場。(※ジ・インターネット、カリード、ジョルジャ・スミス、Kan Sanoの楽曲はCD版のみの収録になります。)

〈マンハッタンレコード〉収録曲(CD版)全曲解説!

今回リリースにあたって〈マンハッタンレコード〉が収録曲(CD版)を全曲解説!

01. Sinead Harnett - Rather Be with You  

ディスクロージャー、ルディメンタル作品等へのゲスト参加でも知られるロンドンの新進女性シンガー・ソングライターによる注目曲。プロデュースは元ワン・ダイレクション、ゼインとのコラボ作もヒット中、センス抜群のプロデューサー・デュオ、スネイクヒップス。さすがの仕上がり。

02. Anderson .Paak - Am I Wrong (feat. ScHoolboy Q) 

現行のR&Bシーンを変えたといってもいい程の衝撃作にしてグラミー賞ノミネートアルバム【Malibu】からのスクール・ボーイQを迎えた泣く子も黙る人気曲。イントロのブレイクが気持ち良すぎなのでちょっくら擦ってみました。

03. Suff Daddy - Paper Proclamation (feat. Mayer Hawthorne) [Pat Van Dyke Remix] 

ポストJ.ディラとも称されるベルリン在住のプロデューサー、サフ・ダディによるメイヤー・ホーソーン(Tuxedo)を迎えたとびきりソウルフルな1曲。このリミックスは秀逸! (ビデオのバージョンはオリジナル)

04. The Internet - Dontcha

LAの新進気鋭のネオソウル・バンド、ジ・インターネットの傑作『FEEL GOOD』からのシングル曲。彼らの存在をしらしめた今もなお“フレッシュ”な代表曲ですね。キモチよすぎます。因みにこの曲のプロデューサーの一人はネプチューンズのチャド・ヒューゴ。

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オリジナル記事: アンダーソン・パーク、フルームからKan Sano、WONKまで参加のコンピ「Fresh RnB」楽曲解説が公開!

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【インタビュー】フジロック等数々のフェスで伝説的なステージを披露。DUB SQUAD、16年ぶりの新作とこれまでの歩み

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DUB SQUAD
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、<RAINBOW 2000>や<METAMORPHOSE>、<FUJI ROCK FESTIVAL>といった野外フェスの常連として知られ、数々の伝説的なステージを披露してきた屈指のダンス・アクト、DUB SQUADが実に16年ぶりとなるオリジナル・アルバム『MIRAGE(ミラージュ)』を発表する! 新曲5曲が収録されたDisc 1と、System7、砂原良徳、空間現代、DUB-Russell、ZANIOによる新曲のリミックスが収録されたDisc 2の2枚組でのリリースとなる。 今回はメンバーである中西宏司、山本太郎、益子樹の3人に揃って話を伺うことができた。DUB SQUADが結成された1993年は、東京のクラブ・カルチャーにおける黎明期。彼らはそんな手探りの時代のアンダーグラウンドなパーティの現場で産声を上げ、その熱狂とカオスの中で、変化自在にサウンドをカスタマイズし、進化させてきた。彼らによる当時の貴重な証言はDUB SQUADのサウンドを知るための大いなる手掛かりになるだろう。まずは彼らが結成された1990年代初頭にタイムスリップしてみよう。

Interview:DUB SQUAD

DUB SQUAD

益子「その衝撃というか、衝動のようなもので何かやってみようというのがDUB SQUADのはじまり。」

——16年ぶりのニュー・アルバムですね(笑)。 益子樹(以下、益子) そうですね(笑)。 ——若い読者も多くいると思うので、改めてDUB SQUADとは何者なのか? どのように結成されたのか、そこから振り返っていきたいと思います。 益子 はい。1992年にロンドンに行って、中西君も同じ時期にロンドンに行って、二人とも現地のクラブやレイヴ・パーティに大きな衝撃を受けたんです。その時の「すごいものを体験した」という共通の感覚があり、その衝撃というか、衝動のようなもので何かやってみようというのがDUB SQUADのはじまり。 ——なぜロンドンに? 益子 ドイツに旅行に行く予定だったんですけど、その頃東京で遊びに行っていたパーティでカムラ・アツコさんという人に出会って。カムラさんはその頃ロンドンを拠点に活動していたフランク・チキンズという日本人女性2人組のグループのメンバーで、その昔、水玉消防団というバンドをやっていた方でもあるんですけれど、僕が「今度、ドイツに行くんです」という話をしたら、「だったらロンドンにも遊びにいらっしゃいよ」って話になって。それがきっかけでロンドンにも寄り、カムラさんに連れられてレイヴやクラブに遊びに行ったんです。 山本太郎(以下、山本) フランク・チキンズはイギリスでカラオケを流行らせたことでも知られていて、当時、ニュースとかで取り上げられたりもしていたよね。 益子 そうそう。カムラさんは僕らにとってかなりのキーパーソンなんですよ。実はカムラさんは僕がロンドンに遊びに行く前に、ROVOの勝井さんやDJ HIGO、DJ FORCEとか、何人かをロンドンに呼んでいて、彼らをレイヴに連れていっているんです。で、みんなそれぞれに衝撃を受けて帰ってきて、当時まだ日本になかったハードコア・テクノ、ブレイクビーツ・テクノのパーティをはじめるんです。そのひとつが<WATER>というパーティで、僕はそこでカムラさんと出会ったし、中西君もそこに遊びに来ていたひとりなんですよ。カムラさんがいなかったらROVOもDUB SQUADもなかったとも断言できます。 DUB SQUAD ——すごい方ですね(笑)。 益子 時代的には、日本のクラブ・シーンの黎明期という感じの時期で、まだディスコの残り香もあった。当時のディスコはドレスコードがあったり、クラブ・カルチャー的なものにたぶんまったく理解がなかったから、カジュアルな服装で、一晩中ブレイクビーツ・テクノで踊るというパーティは理解されず、場所を貸してもらえなかった。だから<WATER>はライブ・ハウスの深夜枠を借りてパーティをしたりしていた。代々木のチョコレート・シティをよく使っていましたよ。 DUB SQUAD

中西「DJもMCもお客さんも照明さんもスタッフもみんな同じ位置で、等価の立場であり、みんなでその“場”を作り上げているというように感じたんです。」

——益子さんと同じ時期に中西さんもロンドンに行っていたということですが、どういう部分に衝撃を受けましたか? 中西宏司(以下、中西) 僕が知っているそれまでのライブって、ステージにいる誰かの演奏や歌を聴いて盛り上がるという図式のもので、別にそれに疑問を感じていたわけではなかったんですけれど、ロンドンで体験したレイヴやクラブ・パーティは、ある意味、ステージなんてどうでもよくて、DJもMCもお客さんも照明さんもスタッフもみんな同じ位置で、等価の立場であり、みんなでその“場”を作り上げているというように感じたんです。そこに新しい発見というか、驚きがあった。極端な話、DJに背を向けて踊ってもいいわけですよね。ああ、こういうことをバンドでやってみたいなって思って。だから初期のライブでは、ステージに上がらず、お客さんと同じ位置でやったりしていたよね。 益子 そうだね。単にステージに上がらないだけだと面白くないから、ステージにスクリーンを張って、自分たちで作った映像を流しながら、PAのほうで演奏をしたりということも試したね。でも実際にやってみると、お客さんはスクリーンの方を見ずに暗いこっち側(PA側)を向いてしまう。なかなか難しいなと(笑)。 ——当時はどんな場所でライブをおこなっていたんですか? 益子 最初はライブ・ハウスでもやっていて、クラブだと大きめのパーティのチルアウト・スペースのような場所が多かったです。 中西 メイン・フロアはトランスのDJで、僕たちはサブのチルアウト・スペースみたいなね。メインはフロアライクなDJがやることが多かったけど、チルアウト・スペースでやるDJって自由度が高く、ジャンル的にもいろいろで、僕たちのようなライブ・アクトも出ることができた。 山本 僕たちが作っていたサウンドもそんなにフロア向けという感じではなかったし、その頃は踊らせるということもあまり意識していなかったしね。 ——ファースト・アルバム『Dub In Ambient』は文字通り、ダブであったり、アンビエントの要素の強い作品で、たしかにあのアルバムを聴くと、当時はダンスをそこまで意識的していなかったのかもしれないと思いました。 益子 あのタイトルは勝手に向こうのレーベルの人が付けたんだけどね(笑)。 ——そうだったんですか(笑)。でもアルバムのサウンドをわかりやすく表現しているようにも思います。 益子 当時、ブレイクビーツ・テクノのパーティに行って衝撃を受けたのは事実だけども、必ずしもそれをサウンドとして表現しようと考えたわけではないんです。むしろ3人でやってみたら、『Dub In Ambient』のようなものが出来上がったということなんです。 山本 ちなみにDUB SQUADという名前は、もともと中西君がやっていたバンドの名前で、レゲエやダブを打ち出したバンドだったんです。僕たちはそのバンドの名前を引き継いだんです。音楽性もメンバーも全然変わりましたけど。 DUB SQUAD

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オリジナル記事: 【インタビュー】フジロック等数々のフェスで伝説的なステージを披露。DUB SQUAD、16年ぶりの新作とこれまでの歩み

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