カートのザ・ウォー・オン・ドラッグスとしての活動は『Wagonwheel Blues』1枚限りとなりましたが、2011年の4枚目のアルバム『Smoke Ring for My Halo』まではバックバンド、ザ・ヴァイオレーターのメンバーとしてアダム・グランデュシェルが制作に参加していました。
同アルバム収録の“Puppet to the Man”ではアダムも作曲者としてクレジットされています。このアルバムでは評価が辛口なことで有名なアメリカのメディアPitchforkで10満点中8.4という非常に高い評価を得ました。
続く5枚目のアルバム『Walking on a Pretty Daze』ではPitchforkだけでなく他のメディアからも高く評価され、長い歴史のあるアメリカのメディアSpinでも「2013年のベストソング40」の13位に“KV Crimes”がランクインするなど評価をさらに確かなものとしました。
Kurt Vile - KV Crimes
これまでの作品の中で最もセールスが好調だったのが最新作『b'lieve I'm goin down…』で、シングル“Pretty Pimpin”はBillboardのヒットチャート内の「US Adult Alternative Songs」カテゴリー1位に、イギリスの音楽チャートでも25位にラインクインするなど、人気がより高まってきています。
Kurt Vile - "Pretty Pimpin" Official Video
メディアから高い評価を得ているカートですが、サーストン・ムーア、キム・ゴードン(ソニック・ユース)、パンダ・ベア(アニマル・コレクティヴ)、ブラットフォード・コックス(ディアハンター)などの伝説的なバンドのメンバーから若手ミュージシャンまで。幅広い層のアーティストから評価されています。
注目が高まっているタイミングで初来日ということで、今見ておくべきアーティストの1人ということは間違いありません! そんな、注目のカート・ヴァイルの「ここがスゴイ!」というところをQetic独自の目線も交えつつご紹介したいと思います!
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